脳は生命の根幹。脳を癒すことで生命が持つ能力の発揮をサポートする「脳ヒーリング」を創始した安田倭子氏。そして、発明家であり夫でもある安田明澄氏とともに、脳ヒーリングを誰もが自宅で受けられるように『ヒーリングボックス』を開発。お二人にその開発秘話を伺いました。
「人間は医療のない時代から生き延びてきて今がある。人間には元々自身を癒す力があるんですよ。でも、今はそれが忘れ去られている。安田倭子は人間の持つ力を教えていると思う。医療ともともと人間の持っている力が合わさったときはすごくなると思う」と語る安田明純氏(写真左)と安田倭子氏(写真右)
安田倭子氏[81歳](以下、倭子)約40年前、失明の危機に陥ったのを機に、身体を透視して、その人の状態が視えるようになりました。この能力を役に立てたいと、整体院などに営業しては仕事していました。でも、施術時間15分などと決まっていると時間が足りません。仕事をどうしていこうかと悩んでいたときに、以前日本心霊協会で出会った医師に連絡してみると、翌日から働くことになりました。約5年、その精神科のクリニックで勉強しながら、自分なりのヒーリングを作り上げました。人間みんな違う。持つ色も細胞も違う。細胞とも対話して、一人ひとりのお方を元気にしていました。長蛇の列をなすほど評判でしたが、仕事量が多く、あまりにもエネルギーを消耗するのでクリニックを辞めました。当時、朝日に手をかざして光のエネルギーを浴びると体調が戻るので、それを習慣にしていました。しかし、腕を長時間挙げ続けているのは大変です。そこで、ただ寝ているだけでエネルギーが入るようなモノを作ってと夫に頼んだのが『ヒーリングボック』の開発の始まりです。
安田明純氏[78歳](以下、明純)「癒しのグッズを持ったり、施術者に負担がかかったりするのは本来癒しにならない」「心身に負担が少ない寝ている状態でエネルギーを得る方法はないか」と相談されたんです。
昔から朝日を浴びると身体にいいといわれていましたが、倭子が「朝日の赤色の光だけでは足りない」「青色のエネルギーがない」と言うのです。それで調べてみました。太陽光線をプリズムで分光すると、波長が短い順に、紫・藍・青・緑・黄・橙・赤の七色の可視光線となる。朝日は、太陽との距離が遠くなるため赤く見える。青色など短い波長は、空気中の塵や埃など小さな粒子に衝突して散乱する。倭子が専門家でもないのに科学的なことを感覚で話していることに驚きました。それで当時、やっていたゴルフの事業を辞めて開発に専念することにしました。
2002年に倭子が勤めていたクリニックに彼女を調べたいという話が入り、ある研究所で調べると手から生物フォトンが出ていることがわかりました。ちょうどそのころ、青色LEDの特許が話題となっていて「青色LEDだ」という発想が降りてきた。光に当たりながら寝ているだけで、癒しの時間になる。これだ!と思いました。
そこで人間の細胞に影響を与える生物フォトンが出るものを開発しようと思いました。LEDで再現しようとしたんです。しかし、通常のLEDの光はグレアの問題などがあり、長時間当てると心身にダメージを与える危険性がある。何度も試作しました。しかし、試作したLEDの光がいいのか悪いのかは、倭子にしかわからない。最初は四角い箱にLEDを入れてみましたがだめでした。試行錯誤して、最終的に倭子がOKを出したのは、LEDの光を反射させる鏡を四角錐にしたものでした。後からわかったのですが、その四角錐を構成する鏡の角度がエジプトのクフ王のピラミッドとまったく同じだったのです。そして、光は電磁波であり波長。それが三角錐の中で交差したり、ぶつかり合ったりしてエネルギーが増幅される。それを倭子は感じていたのです。そして、LEDの配慮すべき問題をすべて排除し、水晶をつけたり、鏡の厚さを追求したり、鏡を加工できる人を探したりして、できることはすべてやり『ヒーリングボックス』が完成しました。
倭子 『ヒーリングボックス』の光に当たるとまるで雷が落ちたような衝撃を受けました。全身の痛みが取れていき、シミだらけの肌や、犬に噛まれた鼻もきれいになった。毎日当たっていると、この歳でも疲労感がないんです。できた日の朝、私の背中とお尻に不思議な手があるのを感じました。「あなたはだれ?」と聞いても返事がない。とても気持ちがいい。そして、「ヒーリングボックスを女性のみなさんにお届けください」とメッセージがありました。
明純 最近、電車に乗ると、みんなスマホを見てる。あれにはゾッとします。外の景色を見る余裕がない。倭子に聞いたら「現代人の脳は疲労している」と。
倭子 そもそも人間って、話したり感じたり、対話でできているんです。でも、最近は、同じ家にいても、子どもがお母さんを呼ぶのにスマホを使う。人と話すことで疲労も取れるし、話して癒しもできるのに、それがなくなってきています。
明純 『ヒーリングボックス』の光に当たっていると脳が癒されるから、現代人に必要なものだと確信しています。色とか光の色は目で感知して脳に伝わることが科学的にわかってきています。『ヒーリングボックス』だったらずっと見ていても、LEDの光の危険度が特許の方法でカットされているから、安心して光に当たれます。
倭子 脳は体のすべての司令塔です。体の痛みはそこに問題があるんじゃなくて、治ったとしても脳が記憶していて痛みを感じることがある。だから、脳を癒すことで結果として体を正常に戻すことができるんです。
明純 今後はこの『ヒーリングボックス』やこうした話を若い世代に伝えていかなければと思います。4月ごろ巣鴨に店を出そうと思っています。この光を実際に体験してもらえる場所を作ろうと思っています。
倭子 私は、人々に脳も肉体も元気で、本当によかったなと思える人生を歩んでもらいたいです。
※生体組織や細胞などから生じる肉眼や通常の光検出器では検地できないような極めて微弱な光