玄米食が健康に優れていることは、多くの人に周知されてきました。最近では、医師や栄養士の方からも、玄米食を推奨する声が聞かれます。しかし、玄米食は優れているといいながらも、結論として玄米食は健康に良くないという方も少なくありません。なかでも、一番多い批判の一つは、玄米の糠には残留農薬が含まれているため、白米で食べたほうが安全で良いというものです。では、おかずに使われる他の野菜や食材はどうでしょうか。日本でも有機農業が発展したものの、残念なことに農薬や化学肥料の使用量は、世界的に見てもトップレベルです。多くの食材が農薬や化学肥料を使って育てられています。それだけ農産物は農薬まみれであることを自覚しているはずなのに、玄米だけを問題視する不自然さにどうして気がつかないのでしょうか。いのちの成り立ちを真剣に考えていないのかと疑問に思います。そんな輩に健康を語る資格はあるのでしょうか?
春なのに、野や山は、静かで沈黙している。本来、虫が顔を出し、鳥がさえずり、にぎやかになるはずが、汚染されて、虫がおらず、虫を食べる鳥がやってこない。かつてレイチェル・カーソンが『沈黙の春』を出版し、環境汚染への警鐘を鳴らしてから、すでに半世紀以上が経過しています。未だに農薬や化学肥料が環境を汚染しており、異常気象との関連が疑われています。オーガニック食材を選ぶという選択は、健康的な面でも大事ですが、なにより自然環境を大切にすることに意義があるのです。
安心して食べられる植物性タンパク質
海外では肉偏重の食生活が見直され始めています。それは健康面や動物愛護の観点だけでなく、畜産業が地球環境に与える弊害が、人類にとって持続可能ではないと考えられているからです。そのため、ヴィーガンやベジタリアンが急増し、食生活が全体的にプラントベースにシフトしています。
摂取するタンパク質は、動物性である必要性はありません。しかし、あまり馴染みのない食べ物は食べにくいので、肉に代わる代替肉が欧米では発達してきました。代替肉の原料として、日本では大豆がありますが、世界ではえんどう豆やそら豆などさまざまな原料があり、おいしく食べられる工夫がされていて、日本でも重宝され始めています。
弊社が輸入販売している、オーガニック先進国デンマークの植物性タンパク質『プラントメイト』に、新たにブロックタイプが加わりました。ヨーロッパやアメリカでは、ヴィーガン、ベジタリアンのみならず、普段、肉を食べる人が、摂取カロリーやコレステロール値を下げるために、植物性タンパク質を肉料理に混ぜて食べることが増え、植物性タンパク質の需要は急増しています。右か左、白か黒か、二者択一ではなく、混ぜて食べるオルタナティブな選択が流行なのです。肉のタンパク質に目を奪われる時代は終わりました。食感も風味も従来の肉のまま、おいしく食べられるのは、とても便利。食物繊維も同時に摂れることで、健康になれるのなら、こんな簡単な話はありません。しかも手軽に、オーガニックな植物性タンパク質をいただけるのですから、便利な時代になってきました。
野菜を一緒に食べなくても、えんどう豆とそら豆の持つタンパク質と食物繊維が得られる画期的なオーガニック食品。しかも、そのままでも口にできるので、災害時のタンパク質補給にも役立ちます。肉並みに、満足できて健康的、ご自身だけでなく、パートナーさんにも喜ばれますよ。