遠方へ旅をしたり、場所を移動したりするために、飛行機を利用される方は多いのではないでしょうか。
私は最近はあまり利用しなくなりましたが、以前は年間に何十回、毎週のように飛行機を利用していました。
そんなヘビーユーザーとして、飛行機についての思い出や、考えさせられたことがいくつかあります。
貸し切りの飛行機
めずらしい思い出は、冬のとても寒い雪の日に、秋田から大阪へ勉強会に参加するために飛行機に搭乗したとき。
なんと、お客さんは私一人だけということが1回だけありました。
ジャンボジェットのような大きな飛行機ではありませんでしたが、プロペラ機の50人乗りで、私一人の貸し切り状態。
とても恥ずかしいやら、申し訳ないやら、非常に複雑な気持ちで搭乗したことがあります。
私一人のためにこの飛行機が運航し、CAさんやパイロットさんが飛行機を飛ばしてくれているかと思うと、なんだか申し訳ない。
いっそのこと欠航にしてくれればよいのにと思っていましたが、CAさんのお話だと、やはりその後のスケジュールの関係で、大阪についてからも他の地へ飛ばなければならないので、ご心配無用ですとのことでしたので、一安心。
とはいえ、通常は飲み物を用意したり緊急時の説明をしたり、数名のCAさんが機内全体を見回っていらっしゃるところ、私しかお客さんがいないため、CAさんが私の周りだけを頻繁に交互に行き交う感じで、こっぱずかしい思いをしました。
まぁ、よくいえば飛行機をプライベートジェット以外で貸し切るという、貴重で素晴らしい体験となりました。
見えなくても太陽は
いつもあなたを照らしている
また、飛行機を利用すると、いつも考えさせられることがあります。
それは飛行機に乗るときに、地上では雨や雪であっても、上空にいくにつれ、雲の中を上昇していくと、必ず青天の空を飛んでいるということです。
着陸態勢になり、高度を低くすると、また雲の中を下降し天気が悪くなるのです。
そんな体験を何度か繰り返すうちに気づいたのは、「青天の太陽はどんなときでも、いつも私を照らしてくれているんだ」ということです。
雲というフィルターがあるために、天気が悪いとか憂鬱だとか感じてしまうことがありますが、太陽はそんなときでも、私たちをいつも照らしてくれているのです。
人はいろいろな場面でフィルターを勝手に作り出し、言い訳やできない理由を用意しようとするのですが、そんなことはもう必要ないのです。
私は、いやあなたはすでに成功しているのだから。
「私は成功していないですよ」とおっしゃる方がおられるかもしれませんが、あなたがすでにここにいらっしゃるということ自体が成功なのです。
お母さんのお腹の中で、受精の瞬間に、1つの卵子に向かって何億という精子が戦い、そのなかのたった1つが受精した結果、あなたがいるのですから。
あなたは過去に一度、成功を体験しているのです。
何も心配することはないのです。
今、いろいろな不安や苦悩、苦しみのなかで、この冊子を読まれている方もいらっしゃるかもしれませんが、太陽はいつもあなたを照らしているのです。
神様はいつも見守ってくれているのです。
インドの生き神様にお会いした話を以前にもしましたが、その方はいつもおっしゃっていました。
「If you look at me, I look at you.」
「あなたが私を探すとき、私はあなたを見ていますよ」ということ。
そう、あなたは決してひとりではないのですから。