父・片岡慎介氏の死後、ビュージックの代表となった片岡由季社長。就任時には、テンポ116に関する知識もまったくなく、その後悶々と過ごす時期が続きましたが、ようやく肩の力が抜けてきて、自分なりの新しい世界が開けてきたとおっしゃいます。 今月号では、そんな由季社長が新生ビュージックを通じて創造する新しいテンポ116の可能性をご紹介します。 |
ーテンポ116にはどのようにして向き合いましたか。
以前はいつも3分くらい流したら眠ってしまいましたので(苦笑)、まずはしっかりと聴かなくてはと、月シリーズのCDを24時間流し続けるところから始めました。すると、会社を継ぐまでとは集中力が全然違うことにまず自分自身が驚かされ、「この音楽って本当にすごい」という実感もわいてきました。また、実際に使われた方々から寄せられる、「テンポ116のおかげで救われました」などといったご感想に直に触れることも、テンポ116に対する深い理解につながっていきました。
最近は「月」をテーマにしたものを目や耳にすることが多く、これから月の時代がやって来るような予感もしています。昨年の大震災以降は特に、ストレスや不安を抱える方が多いですからね。
避難所でテンポ116のCDを流したというご報告も数名の方からいただいています。震災直後の避難所は人の出入りも多く、常にざわついた雰囲気でしたが、CDをかけると乱れていた場がスッと落ち着いたのだそうです。テンポ116が人々の心の揺らぎを少しでも緩和する手助けになればうれしいですし、これからの時代、たくさんの人々に必要とされるものであろうと感じています。
私は今、父が作ってきてくれた基盤に種をまいています。そしてこの先、新しい花を咲かせることも私の役割です。もう少しいろんな話を父から聞いておけばよかったと思うことはありますが、ゼロからのスタートだったおかげで必死になれましたし、それはそれでよかったのかもしれません。「すべてはベストな状態である」はずだと信じて、受け入れるに尽きますね(笑)。
ーテンポ116が、また新たな広がりを見せているとうかがいました。
父が亡くなる直前に私の姉が出産したのですが、父は、「すべての女性に、妊娠中はもちろん、出産の瞬間にも、そして生まれたての赤ちゃんにもぜひ使ってほしい」と言っていました。そんな父の想いを引き継ぎたくて、しっかりとアンテナを立てているとご縁はつながるものですね。最近は出産情報誌で紹介されたり、妊婦さん向けのセミナーのお声もかかるようになってきました。
ー由季社長はご縁をとても大切にされているようですね。
はい、とてもありがたいご縁ばかりです。おかげさまで、テンポ116を単体で広めようとするよりも、「その道の専門家と一緒に取り組む」ことの相乗効果に気づくことができました。
一般的によいとされるものでも、100%実践するのは難しいものです。例えばマクロビオティック。砂糖の摂取は避けたいけれど、外食になると乱れてしまうこともあるでしょう。あるマクロビオティック講師の方は、月のテンポが、そんなちょっとした乱れを整えてくれることに気づかれ、マクロビオティック+テンポ116という強力な組み合わせを生徒さんたちに紹介してくださっています。
マクロビオティックに限らず、このような形で広がっていくのはとてもうれしいです。そういった方々とのご縁の中でインスピレーションをいただき、父から受け継いだテンポ116に、女性としての視点を持って新しいものも創造していきたいですね。
ー新しい展開をしっかりと見据えていらっしゃいますね!
妊婦さん向けセミナーも然りですが、テンポ116について、私の言葉で皆さんにお話しする機会も徐々に増えてきているんです。先般は断食道場にうかがったのですが、参加者の大半が女性でしたので、月と女性の深い関係性から説明を始めました。
ダイエットやデトックスの知識は皆さんお持ちでしたが、最大の効果を得るためには、「タイミングを間違わないことが大切」だということはご存じではありませんでした。吸収を促す満月には、体に取り入れたいものを積極的に摂るようにし、逆に、新月は排出を促すので、デトックス効果のある食べ物の摂取やマッサージは効果的です。「月の動きを知っていれば、ベストなタイミングを図れる」という話に、皆さんとても興味を示されていました。
テンポ116のすばらしさをストレートに伝えたいという気持ちが先走りがちですが、まずは私という人間を知っていただくことから始めるように、いつも自分に言い聞かせています。この人が言うなら聴いてみようかなと思ってもらえるような人間にならないとだめですね。その上で、その私の父である片岡慎介が、どんな想いを込めて作った、どういうものなのかを知って、聴いていただきたい。だから、目下の課題は「人間磨き」。そんな風に感じているところです。
20~116KHzの高周波は、動植物の持つ能力を最大限に引き出す周波数とされ、葉のこすれる音や小川のせせらぎ、小鳥のさえずり、イルカの鳴き声などがあげられます。
日々の生活音の中には存在しない高周波を発信することができる装置「ゼッテン」は、付属の可聴音CD「テンポ116の音楽」と併用して使うことで、私たちの生命力に深く作用し、豊かな潜在能力を大きく開花させます。