母子手帳の検診欄に「要観察:二歳になったらかかりつけの病院か保健所へ体重を測りにきてください」と、記載されました。先日、一歳六ヶ月検診を受けた次男についてです。
生まれたときからそれほど大きくない次男は、八ヶ月検診のときにも標準体重に届かずに、「要観察」となりました。そのときは、とても活発に動く次男をみて、担当医は「いい感じに成長していますね。活発でいいですね」といっていたのですが、体重をみるなり「病気で入院していましたか?」と、急に発育不良にされていました。そして、母乳以外にミルクや離乳食を多くするようにとの指導が入ったのです。
しかし、肌つやもよく活発で、しかも確実に体重も増えていっている状態でしたから、いったい何が問題なのか、理解できませんでした。わたしは、ミルクは与えず母乳のみを続け、離乳食も彼の成長にあわせ体に負担のない量で徐々に増やしてゆきました。日々どんどん動き回る次男をみながら、こんなに元気な子を「要観察」にしてしまう”標準体重”というものは、そんなに重要なものなのかという疑問が、ふつふつと湧いて出ました。
八ヶ月検診後、「体重は今何キロですか?」という電話が何度か保健所からかかってきました。ほかの状態は一切聞かずに、ただ「体重」という数値だけを取り出して成長確認をすることに、違和感をもちました。
そして今回です。次男の体重は確実に増えていっているのですが、”標準体重”に届きませんでした。
昨今の子どもの虐待問題等で、このような「体重管理」につながっているのかもしれません。もちろん、子どもを守ってゆくためには、数値も重要な目安になることは事実ですが、それだけを取り出して「健康」を判別してよいのでしょうか。赤ちゃんの健康とは、何でも興味をもって動き回り、食欲があり、いいうんちがでて、かわいらしく笑い……と、体重だけではない要素が満載だと思うのです。
今日も”要観察中”の次男は、「ごはん!ごはん!」とおいしそうにご飯をほおばり、そこら中ニコニコしながらかけまわっています。昨日と今日の体重値をみるよりも、次男のペースで昨日よりも今日、成長していることを実感することをよろこびとして、これからも過ごしてゆきたいです。