「おかあさん、もうボクは赤ちゃんじゃないから、歯磨きのしあげはいらないよ」と、このところ、すっかり仕上げ磨きをさせてくれなくなった長男。それを見ていた次男も「みずきも、ほら、ピカピカやし、ひとりでできてる」といって、歯磨きの仕上げを拒否するようになってしまいました。しっかり磨けていれば何の問題もないのですが、歯磨きをしていると本人たちが思っている時間の大半は“くわえているだけ” という状況です。そのため、ちゃんと磨けているはずもありません。
先日、この紙面でもお世話になっているケテル歯科医院の田中先生に、定期チェックで診ていただきました。すると、「歯によごれがついているよ」と、歯と歯茎の間に白い層ができているのを、長男次男ともに指摘されました。歯の状態を撮って、「ここと、ここと」と、今までの診察では言われなかったことです。つまり、歯磨きのおかあさん仕上げがなくなってから、ということになります。せっかく今まで虫歯なしで過ごしてきたのに、このままではすぐに虫歯になってしまうでしょう。
そこで、長男の歯と歯茎の間にたまった汚れを、顕微鏡でみせていただくことしました。すると……。「おぉ、ここに元気なのがいるね」と、先生。長男の口の中にいた, ばい菌さんが元気に動き回っています。「うわ……。あそこにもいるわ」と、長男次男ともにびっくり。歯にある汚れのほんの少しをとっただけで、これほどのばい菌さんが元気に活動しているということを目の当たりにして、かなり二人とも衝撃的だった様子です。顕微鏡でチェックをした後は、歯を赤く染めてブラッシング指導をしていただきました。赤く染まった汚れ部分を、カメラでチェックして歯ブラシをあてる角度などを覚えていきます。二人の歯は、久しぶりにピカピカになることができました。
歯磨きをした後の長男は、普段だと歯磨き終わりの“くちゅくちゅぺ” は申し訳程度なのが、もう永遠にし続けるのではないだろうか。というほど、何度も何度もくちゅくちゅとしていました。よっぽど、ばい菌さんを見たことが堪えたようです。
子どもが成長してゆくと、だんだんと手を離してひとりでさせることも多くなってきますが、今回の歯のチェックで、わたし自身もまだまだ手を離してはいけないことがあるのだと、認識させられました。おかげさまで、それからというもの、仕上げ磨きをすすんで言ってくるようになりました。歯は身体の要です。わたしも、息子の歯磨きの仕上げをするときに、どんなところに汚れが残りやすいのかがよくわかり、今回は本当によい機会でした。
ハツキ的“らくなちゅらる”な生き方
常務取締役
室長/管理部長兼
【Vol.95】おかあさんの仕上げ磨き
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