先月、弊社の中国事業をしている楊揚がめでたく結婚をいたしました。お相手は日本で働いていた台湾人の方で、びっくりするほどの美人さんでかつ、しっかり者です。少し頼りないところのある揚くんには、ぴったりの女性だと夫からききました。結婚が決まるまでは、“楊くんには、こんな人がいい、あんな人がいい” と、どこぞの姑のようにごちゃごちゃと言っていまして、楊くんから「同じ事を、母からも言われています」などと言われる始末でした。ですが、いざ結婚が決まると、喜びで感無量になります。まるで息子の結婚のようです。
楊くんが入社して間もない頃、わたしは次男を妊娠していました。夫は出張で忙しく飛び回っていましたので家にいないことが多く、2歳の長男とわたしと二人で時に心細いこともありました。そんなときに、「社長がいない間、何かあったらすぐ連絡をしてください。ぼくは24 時間いつでも大丈夫です! ようよう」とメールをもらったのです。実際のところ元気な妊婦でしたので“何かある” ということもなかったのですが、その言葉がとても心強く、安心して過ごすことができました。そして日本にいるときには長男も次男も本当によく遊んでもらったものです。
楊くんが拠点を上海にうつして仕事をすることになっても、日本に戻ってくるときには、“何が食べたいの?カレーライスを作っておこうか? カツがのっていたほうがいい?” などと、息子が帰省する母のような思いで迎えていました。そんな息子のような楊くんの結婚が決まり、お式は沖縄で行うことになりました。平日にお式をおこなうということを聞きまして、夫からサクッと「あ~行けないね」と言われてしまい、心底ガッカリ。子どもの学校があるので仕方がないのですが、残念。
6月の沖縄のお天気を心配していましたが、お式に参列した夫から、「楊くんらしい青空だよ」と、抜けるような青い空の下幸せそうに笑っている二人の写真を送ってもらいました。美人の新婦さんがさらに輝いていて、とてもいい写真でした。参列はできませんでしたが、夫がわたしの想いもきっと運んでくれていたはずです。
国同士の関係としては必ずしもよいとはいえないのですが、中国人の楊揚と台湾人の奥さんとそして日本のわたしたちとが、これから多くのしあわせを紡いでゆける未来を、心から祈念します。
楊くん、ご結婚おめでとうございます。