新年明けましておめでとうございます。
新しい年を迎えますと、「目標」をたててそしてそれを年の半ばには忘れてしまうということを繰り返しているように思います。今年の目標としては……。
年末にずっと会おうと約束をしていたにもかかわらずなかなか会えなかった、高校時代の友人と会ってきました。大阪に住んでいるということで、京都在住のわたしにとってはとても近いはずなのですが、「会いたいね。会いたいね」といいながら何年も過ぎてしまっていました。昨年は具体的に春先から会う約束をしていたにもかかわらず、結局実現したのは年末という状態でした。いざ友人宅へ行ってみると、拍子抜けするほど近く気軽に行き来できる距離だったことに気がつきました。
「会いたいね」といっていても、どちらかが具体的なこ とを切り出さないと次の一歩には進みませんし、その後少 なくともどちらか一方が玄関のドアを開けて一歩外にでな ければ、「会う」ということは実現しません。わたしは、な かなか人とうまくコミュニケーションをとることができず に、多くの方に失礼を今までしてきました。相手側が“ど うぞ” と扉を開いてくださっていても、自分自身が玄関か ら出ることができずにいることが、なんと多かったことで しょうか。それは、“人と会う” ということに限らず、何に おいても臆病でいろいろな理由をつけて、「扉を開ける」 ということを避けてきました。それは、子どもができてか らさらに大きくなったように思います。
年も押し迫る中、友人のところへいざ会いにいってみると、あれこれと考えるような難しいことはなく、とても簡単に楽しい時間を過ごすことができました。日々の生活の中で起こるとても些細なことでも、同じことですね。あれこれ理由をつけて「やらない」ということでは、自分が本当に求めていた状態にならないことが多くあります。
今年の目標として「目の前の扉をまず開けよう!」ということを掲げようともしましたが、結局忘れてしまうということを繰り返しそうなので、友人にまた会いに行くことにします。人生のリハビリではありませんが、そういったことを繰り返すうちに、何かまた拓けることもあるのではと思うのです。 皆さまの一年も、明日につながるよい年となりますよう祈念いたします。本年もどうぞよろしくお願い申し上げます。