プレマシャンティ開発チーム 横山です。
ご紹介開始以来、地味に、地道に、続けてきたプレマシャンティのカレーを、給食や業務用として使ってくださる先が増えてきました。
また日本の国内外で、店頭で販売くださる方も増えてきました。
ご自宅で味わいを完成させる未完成な処方で、酵母エキスなどの強い風味を加えないと決め、設計にご助力を頂いたのは良いけれど、作り手さんたちも、本当に支持されるの??とかなり半信半疑で始まり、「もっと数を動かしてよ」と云われ続け数年。
「好き」だと云ってくださる方が、増えてきたなあと感慨深いです。
そんな中で先日、お取引先から「プレマシャンティ 我が家のカレーのもとに、ナッツは含まれていますか?」とお問い合わせを頂きました。
お取引先に対して、先方のお客様で、経口アレルギーをお持ちの方からの問い合わせがあった様子。
私は即座に、「『ナッツ』は具体的に何を指しますか?」と問い返しました。
質問に質問で返されるのを、好まれない方もおられます。
ですがお返事する前に、特に今回のように第三者が介入する場合は、問いの内容を具体化しないとトラブルのもとになります。
ナッツ=アレルゲンは、特定原材料(表示義務)で落花生(ピーナッツ)、表示推奨項目(特定原材料に準じるもの)でアーモンド、カシューナッツ、くるみが指定されていますが、実際、指定されないナッツでアレルギー反応が起きるケースも報告されています。
例えば、ヘーゼルナッツ(ハシバミ)、マカダミアナッツ、ピスタチオ、くり、ペカンナッツ(ピーカンナッツ)、ブラジルナッツ、カカオ、ココナッツ、松の実は、「特定原料」にも「特定原料に準じるもの」にも含まれていないのに、アレルギー反応を起こすケースが報告されています。
カシューナッツにアレルギー反応を示す場合は、同じ植物科目に属するピスタチオは気を付けたほうが良いと云われるように、近似性・類似性の高いツリーナッツ(ナッツ類ともよぶ)は、気をつけたほうがよいとも云われます。
ですが製造者側は、基本、「ナッツの含有があるか?ナッツを使う製造所か??」と問われると、自動的に「特定原材料と特定原材料に準じるものに指定されているナッツが含まれているか」と問い合わせを翻訳します。
丁寧な作り手や、普段から経口アレルギーに注意を割いている作り手は、「何が含まれているか具体的に」答えますが、そういう作り手は少ないと考えたほうが良いかもしれません。
このような作り手でも、国から指定されている特定原材料に準じるものまでが、
認識されている最大の範囲だと考えてください。
ちなみに、現在の特定原材料(表示義務)と、表示推奨項目(特定原材料に準じるもの)は、次のとおりです。
<特定原材料>
えび、かに、小麦、そば、卵、乳、落花生(ピーナッツ)
<特定原材料に準ずるもの>
アーモンド、あわび、いか、いくら、オレンジ、カシューナッツ、キウイフルーツ、牛肉、くるみ、ごま、さけ、さば、大豆、鶏肉、バナナ、豚肉、まつたけ、もも、やまいも、りんご、ゼラチン
問い合わせに第三者を含む場合は、「より具体的に問う」よう心がける必要があります。
なぜなら「食品を扱っている」からといって、必ずしも、原材料の製法に詳しかったり、食品アレルギーに対して知識を持っていたり、賞味期限の設定に詳しかったり、するわけではありません。
この辺りで既に、使い手と作り手、販売者の認識のズレが生じてきます。
作り手はもちろん、ご紹介する側も多角的に知見を深めるのが望ましいでしょうが、理想どおりでないのが現実で、情報の深度はそれぞれです。
「明確でかつ具体的な問い合わせにする」と、欲しい情報が手に入りやすくなります。
我が家のカレーの設計時から片手以上の年数が経過し、世の中も変わってきました。
アレルゲンに対する考え方もかわり、特定原料7項目に関しては、一括表示への表記が義務化されています。
またアレルゲンとして指定されている原材料も、少しずつ増えていますから、勉強しないと!と学びを深める方々も増えてきました。
アレルゲン同士の関連性も見いだされ、リンゴがNGであれば、同じバラ科のあんずやアーモンドも避けたほうがよい可能性が高いなど、一般的に情報が手に入るようにはなってきました。
それでもやはり、問いの主体は問いかける「本人」です。
製造ライン・製造工場への持ち込み含め、具体的に聞いて頂ければ、差し上げるお返事の内容もより明確に、より確実になります。
「プレマシャンティ® 我が家のカレーのもと」は、アーモンド、ピーナッツ、カシューナッツ、クルミの原材料使用および製造ラインでの使用はありません。