プレマシャンティ開発チーム 兼
陰陽ライフ株式会社:花井良平です。
一汁一菜に必要な、活きている漬物が家庭で簡単に作れる
「玄米三五八漬けの素」をご紹介します。
オーサワジャパンで働き始めた昭和54年、
自然食品がブームになり始め、全国の自然食品店からも
注文が増えてきた頃ですが、当時、オーサワでは
漬物と言えば要冷蔵で活きているのが当たり前でした。
活きている漬物は、沢庵にしろモロミ漬けにしろ、
冷蔵していてもじわじわと発酵して袋が膨らみます。
袋がパンパンに膨らんでも、
オーサワの売店では当たり前のことで、
むしろ活きている証!と
お客様にも喜んでいただけるのですが、
自然食品店にお送りして膨らむと、
不良品扱いにされることが多いのです。
市販の漬物はとっくのとうに添加物まみれで
酵素も有用菌も、死んだ商品が当たり前になっていて、
膨張するような商品は良品とみなされません。
活きているから膨らむのは当たり前。
でも商品としては不適格!
商品開発担当として、
泣く泣く加熱殺菌することを選びましたが、
いつか必ず活きている漬物を復活させるんだ!
と決意した時でもありました。
漬物は発酵食品ですから、味噌や醤油と同じく、
加熱殺菌したら酵素も、有用菌もいなくなってしまいます。
味噌や醤油は
加熱調理することが多いのでまだしも、
漬物はナマで食べるわけですから、
加熱殺菌したら歯応えがなくなるし、
健康効果も期待できません。
見た目は漬物でも酵素も有用菌もいない
「漬物もどき」になってしまうのです。
そんなことをずーっと考えながらも
活きている漬物復活の夢は実現しないまま月日が経ち、
オーサワジャパンから日本CI協会へ、
そして海の精に転職してからのある日のこと。
食品の展示会で福井の「マルカワみそ」さんが出展されていて、
味噌の展示の中に「三五八漬けの素」なるものを発見。
三五八漬けなんてほとんど知らないのに、
赤い糸で結ばれているかのように
スーッと出会うことができたのです。
塩と米麹と蒸しご飯を3:5:8の割合で混ぜて作るから
「三五八(さごはち)漬け」と言い、
山形や会津地方に伝わる、伝統的な漬け床です。
購入して試してみると、
初めて経験する味でとっても美味しく、
身体が喜んでいるのがわかりました。
さっそく塩を「海の精あらしお」に替えて
海の精ブランドとして発売。
その後、独立して陰陽ライフを立ち上げる際、
海の精の社長に仁義を切って
陰陽ライフブランドでも発売することにしました。
ただ、まったく同じものでは申し訳ないので、
マルカワさんにお願いして、
塩を「海の晶(海の精 ほししお)」に
替えていただきました。
「海の晶」は昭和46年に塩田が全廃されて
日本の海水から塩を作ってはいけない、
という法律になった時に、海の精株式会社の前身の
「食用塩調査会」が伊豆大島で作った
日本初の完全天日塩で、日本の自然塩運動の象徴的な塩なのです。
三五八漬けのいいところは、
糠漬けのように混ぜなくてもいいこと。
冷蔵庫に入れっぱなしにして、
食べたい時だけ野菜を漬ければいいのです。
だから、糠漬けで挫折した方にもおすすめ。
あとは糠漬けと比べても整腸作用が高いこと。(←個人差があります)
私の場合、ちょっと多めに食べると
翌朝ビックリするほどです。
酵素や有用菌が活きている漬物ってすごいなー、と
体感できること間違いなし!
野菜から水分が出て水っぽくなったら
スプーン等で上澄みをすくいますが、
この水は野菜のエキスが出て塩麹より美味しいので、
料理やドレッシング等にお使いいただけます。
漬物の塩気が物足りなくなったら塩を適宜補充し、
床が少なくなったら「三五八漬けの素」を補充します。
この「素」を補充することにより発酵が続きます。
前回ご紹介した、
「陰陽あわせ味噌」「手づくり醤油の素」と同じく
マルカワみそさんならではの蔵付き麹菌を使っているので、
味に深みがあり、生命力も強く、花井家の三五八床は
丸4年経っていますが、菌がどんどん強くなっているようで、
冷蔵庫の中でも元気よくブクブク発酵しています。
糠漬けのような臭いもなく、毎日かき混ぜる手間もありません。
夏にはキュウリ・ナス、冬にはカブ・ダイコンなどが美味しく漬かり
魚や肉なども漬けられます。
水を入れて4、5日捨て漬けするだけで、本漬けができます。
ぜひ、活きている漬物で、
美味しくて健康的な食生活をお楽しみください。
次回は数年前に大ブームとなった
万能調味料&漬け床の「塩麹」が簡単に作れる
「有機玄米&白米 塩麹の素」をご紹介します。
◎ 陰陽ライフの「三五八漬けの素」
→ www.binchoutan.com/inyolife/index.html#F00167