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楽だから自然なお産~高齢出産編~

出産・子育て・介護家族と向き合ういろんなお話

一般社団法人
日本マクロヘルス協会
理事

望月 索 (もちづき さく)

人一倍不摂生な出版仕事人が37 歳、40 歳、44 歳で出産、育児の経験も積み、健やかな暮らしについて学び合う協会の設立メンバーに。
編集、ライター、一般社団法人日本マクロヘルス協会理事。編著に『子どもを守る自然な手当て』、訳書に『親子で楽しむ!おむつなし育児』、『小児科医が教える 親子にやさしい自然育児』。
http://macro-health.org

【Vol.77】本当は楽な 「おむつなし育児」

投稿日:

 赤ちゃんグッズの準備は大変です。とくに初産の場合、わからないことだらけで、既存のお買い物リストに頼りがちですよね。そこで今回は、広告スポンサーがついている雑誌やパンフには出てこないけれど、グッズをそろえる前に知っておいたら便利かも!な育児法「おむつなし育児」についてご紹介します。

 今ではご存じの方も多いと思いますが、おむつなしといってもおむつは使い、排泄を通じて親子のコミュニケーションを図る育児法。第三子になって初めておむつなしを行なった女医さんが、母乳育児とおむつなし育児をしていたらほかに何もいらないわ~と言ったくらい、人の根本にかかわると思える育て方。専門家でないわたしでも、「おっぱい」に並ぶのは「おむつなし」以外にない、と感じます。
 では具体的に何をするかというと、小さいうちから、おむつの外に排泄させるだけ。一般的な「おむつはずし」では、おむつの外ですると気持ちがいいよ~と子どもに教えていくそうですが、だったら気持ち悪さを無視しておむつをトイレ代わりにする習慣をしつけるよりは、昔の日本人のように、最初から、おむつの外にする生活習慣をつけていくほうが効率よさそうです。
 妊娠中の方は、なんとなくやり方を把握しておいて、新生児からおむつなしをしてみるのがおすすめです。なぜなら、うんちの回数が多くておむつ替えが大変な新生児期ですが、うんちと授乳のタイミングはかなり一致しているから。だから、百均のボウルなど、適当なサイズのトイレ用容器を赤ちゃんのおしりに当てつつ、おっぱいあげれば楽ちんです。
 え、食事とうんちを同時にさせるなんて。と、抵抗を覚える方! おむつをしてようとしてまいと、新生児はどうせ、飲んだら出るんです。何度も続けて汚しておむつがもったいないから、おっぱいが終わってからおむつを替えることにした、という話もよく聞くくらい。汚れたおしりでおっぱい飲むより、きれいなおしりでボウルにするほうが、気持ちよさそうだと思いませんか?

 また、排泄の瞬間に、「しー」や「うーん」と言うようにすると、赤ちゃんは、その音を排泄の合図として覚えます。とても小さい新生児がすぐに覚えて、合図に合わせて排泄する姿はとてもかわいいし、やりとりが面白いです。
 おむつなしの場合のおむつの種類は、親の主義主張を別とすれば、紙でも布でも大差なさそうです。また、カバーオールやコンビ肌着は不便。短肌着と長肌着を組み合わせ、足の元気な赤ちゃんの冷え防止には、腹巻きと、赤ちゃん靴下を切ったレッグウォーマーが便利です。おしりふきはわたしは使わず、トイレットペーパーが基本で、たまに霧吹きと古布を使いました。妊娠中の方は、既存のお買い物リストと並べて、検討してみてください。

 おむつなし育児には、見逃せない利点もあるようです。3人の男の子のお母さんによると、おむつで育てた上2人の子より、一番下の、おむつなしの子のおしっこは、明らかに勢いがあるとのこと。これって気になりません? また、うちの2人の娘は、小便小僧のようにおしっこを前に飛ばせます。それができる筋力は、経血コントロールや安産や、尿もれ防止にもかかわりそう。おむつに排泄させる育て方だと、どこか基本的な筋肉が退化するのかもしれません。
 とはいえ、無理する必要はないと思います。うちの上の子は、7か月前後の、お昼寝後のぜったいトイレするタイミングにおむつ外に排泄することから始めました。下の子は新生児からですが、おむつはずれは上も下も同じ月齢。おしっこの飛び方にも、とくに違いはないように思います。違うのは親の手間で、おむつ替えの手間が劇的に減るのは、興味の対象が少ないから気が散らない、とても小さい赤ちゃんの醍醐味です。

 最後に、産後は考える暇がないので、産後すぐの新生児ケアや予防接種など、情報がないと選択できない話題がひと通り入っている『小児科医が教える 親子にやさしい自然育児』を、妊娠中にざっとでもごらんになることをおすすめします。妊婦さんはからだや頭を休めるほうがいいけど、目を通す手間が愛であることも、確実にありますよ。

ご質問などは info@prema.co.jp までメールにてお問い合わせください。

『小児科医が教える
親子にやさしい自然育児』
スーザン・マーケル(著)
望月 索(訳)
山田 真(解説)
出版社:草思社
『親子で楽しむ!おむつなし育児』
ローリー・ブーケ(著)
望月 美和(訳)
三砂 ちづる(解説)
出版社:河出書房新社

望月 索(もちづき・さく)

5歳と2歳の2女の母。不摂生も極まった37歳で妊娠。高年出産のうえ当然のようにトラブル妊婦だったが、産婦人科の方針とソリが合わず、近所の美容院で助産院なる存在をたまたま知ったことで、自然分娩へと舵を切る。
トラブル妊婦が自然分娩できるからだを作る過程でライフスタイルは真逆に変化。気づくとハードコアな自然派お母ちゃんに。
編集、ライター、プレマの東京スタッフの1人。

- 楽だから自然なお産~高齢出産編~ - 2014年2月発刊 Vol.77

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