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生産者さん紹介

プレマの商品を作ってくださっている生産者さんたちを紹介。 その魅力に迫ります

フィリピンと日本と ココナッツが生む循環
株式会社ココウェル 代表取締役 水井 裕 氏

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美容・健康に良いとして近年認知度の上がっているココナッツオイル。
ココナッツの可能性に気づき、15年前からココナッツオイルを日本に紹介しているのが
株式会社ココウェルです。そのきっかけは、環境問題への関心でした。
同社の代表取締役 水井裕氏に伺いました。

「現地でもココナッツ製品をもっと広めて、いつか畑や工場で見学や体験ができるような場を作れたら良いですね」と水井社長。ココナッツにはたくさんの可能性が詰まっている。

ココナッツの可能性を知るきっかけとなったのが、大学時代、環境問題に関心を持ったことです。なかでも関心があったのが途上国の環境問題で、大学卒業後に環境問題を学べる専門学校に行き、実際に現地を見てみたいと、フィリピンの大学に3カ月ほど留学をしました。その授業のなかで、フィリピンのマニラにあるスラム街、スモーキーマウンテンを訪れる機会がありました。スモーキーマウンテンは、投棄されたごみの山から自然発火した煙がいつも立ち上っていることが名前の由来となっています。フィリピンで環境問題というと、一番大きいのがごみ問題なのですが、スモーキーマウンテンで見た光景は衝撃でした。あちこちから煙が立ち上るごみ山から、鉄やプラスチックを集めて売り生計を立てている、劣悪な環境で暮らさざるを得ない人たちがいる。環境問題以前に、貧困というものに衝撃を受けました。

スモーキーマウンテンで生活する人たちは、ほとんどが貧しい農村から出てきた人たちです。仕事を求めて都会に出たものの、仕事が見つからず、路上やスラムで生活をする。この問題を根本的に解決するためには、農村に産業を作り、都会に出なくても仕事に就いて暮らせるようにすることが必要です。フィリピンの農村には、いたるところにココナッツの木があります。ただ、現地の人はココナッツからジュースを飲むなどはするのですが、ココナッツオイルやココナッツシュガーなど、新しいものを生み出せることを意外と知らない。ココナッツというのは、捨てるところがないほど活用できる植物です。しかも、農薬を使わずに育てることができるので環境に優しい。さらに、背が高く根が横には広がらない木なので、木の下で他の植物を一緒に育てることもできます。ココナッツ製品を広めることができれば、農村に仕事を作れるのではないかと考えました。

それが15年前のことで、フィリピンから原料を仕入れ、食用のココナッツオイルとココナッツオイルを使った化粧品の販売を始めました。当時、ココナッツからオイルが取れることはほとんど知られていませんでした。資金もなかったので、週末にフリーマーケットに出店して、製品を紹介し続けるうちに、商品を買った人がネット通販でリピートしてくれたり、整骨院やブティックなど自分の店に置いてくれたりするようになりました。

そうやって少しずつココナッツオイルを広めていき、軌道に乗ってきたのは2012年ころです。時間はかかりましたが、あきらめようと思うことはありませんでした。いつか絶対受け入れられるはずという、根拠はないながら自信があったように思います。数年前のココナッツオイルブームでは、食用としてのココナッツオイルの認知度が上がりました。ただ、ブームにより、品質のよくないココナッツオイルも出回っています。ココナッツオイルの品質に大きな影響を与えるのが、水分量です。ココナッツの果肉を絞ると、水分と油分とミルク分が混ざった液体が取れます。これを分離するのですが、水分が多く残るとカビの原因になります。分離の方法はいくつかあり、一般的には遠心分離機が良く使われますが、弊社の製品は、乾燥させて水分を取り除いたうえで低温圧搾する低温エクスペラー法を使っています。この方法は、オイルと水が接する時間が短いため、劣化しにくいオイルができます。

ココナッツオイルには独特の香りがありますが、好みの香りのものを選ぶと使いやすくなります。弊社では香りのないプレミアムココナッツオイルという製品もあり、よく売れています。ココナッツオイルは、酸化しにくい油なので、炒め物や揚げ物、お弁当のおかずの調理にもおすすめです。また、中鎖脂肪酸を含み、糖質過多の傾向のある現代人の健康にも良い油です。各家庭に当たり前にココナッツオイルがあるようになると良いなと思います。

今でも2カ月に一度くらいのペースでフィリピンに行っているのですが、僕たちが関わっている村では、食事の質が向上したり、子どもが学校に通えるようになったりという良い変化も見られます。ただ、フィリピン全体で見ると、国の成長の一方、貧富の差は激しくなっています。ココナッツ製品を日本でもフィリピンでももっと普及させることで、現地の生産者の生活を支えることができ、消費者は健康になる。その循環を生み出していきたいなと思います。

フィリピンのココナッツ畑と収穫の様子。ココナッツとともにさまざまな植物や動物が生きている。

 

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フィリピンと日本と ココナッツが生む循環 株式会社ココウェル  代表取締役  水井 裕 氏

- 生産者さん紹介 - 2019年7月発刊 vol.142

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