自身の身体をじっくり感じて観察してみると、
意外とシンプルな方法がパワフルに働くことを発見することがある
花粉症でクシャミが止まらない日々が続いている。高校生のころから花粉症になり、もう25年くらい経つ。私のクシャミの音は人より大きいようで、クシャミをするたびに、家族や周りの人にびっくりされている。
家でクシャミをすると、空気の振動で隣の部屋に置いているウクレレがポーンと鳴ったり、食器棚の食器が揺れて食器が擦れる音が鳴ったりすることがある。「探偵ナイトスクープ」のネタになりそうなことだが、家族には「びっくりするから、クシャミの前に教えて」と言われてしまう。しかし、クシャミの直前は吸気なので、息を吸いながら言葉を発することはできそうにない。
25年間も花粉症になっていると、雨が降った翌日が晴天のときは症状がひどいとか、日中で一番気温が下がる深夜の2時ごろに症状が出やすいなど、パターンがあることに気づく。そして、ボディワークをしているときには一切症状がでないことにも気づいた。その状況を探ってみると、どうやら身体に意識を向けているときは症状がでないのだ。さらに、身体のどこに意識を向けると効果が高いのかを検証してみると「胸腺」がいいことがわかった。どんなに症状がひどいときでも、面白いほどにスーッと症状が消えていく。同じやり方でほかの人も同様にできるのかはわからないが、薬を使わなくても自分の意思だけでアレルギーをコントロールできる可能性があると感じている。
身体に意識を向けるということがわからない人もいるだろう。そんなときは胸腺がある胸に手を当てるといい。私も人と話しているときや寝ているときなど、胸腺に意識を向けるのが難しいときはそうしている。根本的な症状の改善にはならないが、例えその場しのぎでも症状が軽くなるのであればやる価値はあると思う。
ネットを検索すれば、身体には「あれがいい」とか「これがいい」などの情報が溢れている。しかし、情報にとらわれず自身の身体をじっくり感じて観察してみると、意外とシンプルな方法がパワフルに働くことを発見することがある。そのたびに身体には可能性が溢れていると感じる。
先日、子どもが「早く花粉症の時期が終わらないかな」と言い出した。「花粉症じゃないでしょ?」と聞くと、「毎日びっくりさせられるのはもう嫌」と言うのだ。その場しのぎも大事だが、根本的な体質改善も必要かもしれない。子どもの言葉はいつもシンプルでパワフルだ(笑)。