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もうひとつの穴から覗いたら

視点を変えて心と身体を捉え直すボディワーカーのつぶやき

プレマ株式会社
プロモーションセクション
ボディワーカー

寺嶋 康浩 (てらしま やすひろ)

関西大学工学部卒。ディレクターとして企業の宣伝に携わる傍、
クラニオセイクラルやポラリティセラピーなどの療法を学ぶ。
身体と対話し身体から思考のクセや感情を解放していくあり方をUnfolding Bodywork としてまとめ伝えている。
趣味はダンス。1級電磁波測定士。健康経営アドバイザー。

ヤンキーになってみた!

投稿日:

相手の立場になって「考える」と相手の立場に「なる」は大きく違う。

「考える」はいつまでたっても他人事だ。

相手の立場に「なる」ことで見えてくることがある。

 

今年から即興演劇を始めた。
演劇というと趣味のように思われるが、ビジネスや人生において、問題が起こったときの対応力を養える素晴らしい手法だと思う。

私は自己啓発の本をたくさん読んできだが、本の情報を頭に入れるだけでは、人は変われない。
思考を満たすことで、変わるような気になるだけで、行動が変わらなければ結果が変わることはない。
人が変わっていくためには、行動して体験から起こってくる自発的な気づきが必要だ。
即興演劇にはその可能性がある。

即興演劇には、台本がない。
その場で観客にお題をもらう。
「深夜のオフィス」とお題が出れば、それを演じる。
深夜のオフィスには、残業している社員や警備員だけではなく、泥棒が入ってくるかもしれないし、社員を心配して掃除夫に扮した社長がいるかもしれない。
想像力を発揮すればストーリーは無限大だ。
打ち合わせがないので、それぞれの演者がどんな役を演じているのかわからない。
「私は警備員です」と言いながら出てくる人はいないので、五感をフル稼働させながら場を読んで演じていく。
それでも大体はうまくいかない。
例えば、彼女だと思って話していたら、相手はお母さんだったということもある。
その噛み合わなさが観客の笑いを誘うのだが、そのとき演者はどう話を方向転換していくのか、その場のアイディアで瞬時に演じていかなければならない。
これが問題が起こったときの対応力を養うことに通じると考える。

前にヤンキーを演じたことがある。
私はヤンキーのイメージとは正反対で、ヤンキーの気持ちはわからないと思っていた。
物を蹴飛ばしたり、汚い言葉を使ったりして思いっきり悪態をついてみたら、意外とスッキリ感がすごかった。
そして、私のなかにもヤンキーがいることに気づいた。
それは親に受け入れられていない孤独感を埋めるように悪態をつく、本当は心優しいヤンキーだった。
きっと悪態をつくことで親の注目を集めようとしたのだろう。
しかし、それは私そのものだった。
私は人生でもっと悪態をついても良かったのかもしれない。
真面目に頑張ることで親の注目を集めようとしたが、結局はうまくいかなかった。

そう思いながらも、ついつい真面目に記事を書いてしまう。
「真面目になってしまう自分」と「ヤンキーをやってみたい自分」。
この噛み合わなさが自分でも笑えない。
「やってらんねー」と大声で叫んでみようか。

- もうひとつの穴から覗いたら - 2018年10月発刊 vol.133

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