香川県知的障害者福祉協会主催の講演会。 300人の前で、いつもの「ありがとう」の話や「自分の口から発する言葉が自分まで返ってくる」実験などの後、こんな話を追加しました。
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さて、最後に魂のお話をします。夢物語として聞いて下さい。
僕らの魂は何回も生まれ変わってくるらしいです。神の存在の近くに行く為に、何回も何回も何回も生まれ変わってくる。僕らの魂が、自分が生まれる前に、自分で課題を選び、今世まで生まれてきた。
生まれつきの障害を持って、今世に生まれてきた方がたくさんいますね。この方々は、自分が生まれる前に、わざわざ不便な体を自分で選び、この世に生まれたんです。
すごい魂です。この魂は今世で、人間に生まれ変わることに卒業なのかもしれない。 生まれつきの障害を持って、今も世に生れて来た方は、神の存在の近い魂かもしれない。
その証拠に、僕はいろんな知的障害児とお付き合いがありますけど、その子達は、人と比べない、人と争わない、人と競わない。その子達を見て、「彼等の生き方が、人として正しい」とよく思います。
昔の人はよく知っていました。心身に障害を持って生まれてきた子どもは、「福を呼ぶ福子(ふくご)」として、家族・地域で大事に育てて上げた世界的にも珍しい習慣が日本にはありました。例えば捕鯨の伝統のある地域では「鯨の生まれ変わり」とされ、村中、どこへ行っても歓待されました。日本の各地で、障害者を大切にもてなす習慣がありましたが、明治維新以降、そうした習慣は「迷信」として排斥されてしまいました。
現代の福祉は、非障害者が障害者に「権利や幸福を与える」発想ですが、実は、全然逆なのです。今私たちは、神からつかわされた者、障害児から人間の生き方を学ぶべき時代を生きているかもしれません。
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一方、悲しい歴史ですが、福子の逆で、障害を負の部分として捉える「鬼子」の考え方も存在しました。その障害の奇形や異常さゆえに「鬼の子である」として忌避したり、親によって間引かれたり捨てられたりした事例もあります。
今も「鬼子」伝承は違う方法で根強く残っています。「受精卵診断」という命の選別につながるシステムです(受精卵の段階で遺伝子を解析し、将来起こりうる重篤な病気・障害の有無を診断する)。
医学的なことは、おいらはよくわからんけど、「障害の子なら要らん」やろ?
戦前の話じゃなく、この平成の話ですよ。
また、優性保護法の名のもとに、この国は精神障害者やハンセン病(らい病)に、断種を目的として去勢など強制不妊手術を認めていました。別に戦前の話じゃなく、わずか9年前の平成の話です。
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個展、講演などで、障害がある子を持つお母さんとたくさん会うけど、中には「私のせいだ」と自分を責めるお母さんや、「子育てが介護になって疲れてます」と言うお母さんもいます。
でももし、「4分の1の奇跡」という映画を見たら、「私はついてる。私はラッキーだった。私は私で素晴らしいんだ、あなたはあなたで素晴らしいだ、この子はこの子のままでいいんだ、神様に感謝します」と変わります。
「障害者が生まれてきた意味は科学的にちゃんと証明されている。障害・病気を持った人はいなくていいと排除していたら、ある村は絶減になっただろう」という話があり、大変感動しました。この映画は、おいらが常に思ってることをわかりやすく説明してくれました。
たけさん感動のドキュメンタリー映画「1/4の奇跡~本当のことだから~」は、弊社でも年に数回上映会を行っています(不定期)。毎回多くの方々にご参加いただき、様々な気づきを分かち合うすばらしい機会となっています。次回の上映会は未定ですが、決定しましたら当誌面ならびに弊社本店サイト「びんちょうたんコム」にてご案内いたしますので、どうぞご期待下さい。 |
表現画家「たけ」
表現画家「たけ」 ありがとうと「宇宙学」の実践ジャー、世界一無口な絵描きこと、我らがヒーロー表現者「たけ」さん。たけさんのメッセージは、私たちにいつもたくさんの元気と、たくさんの気づきを与えてくれます。 当コーナーは、たけさんが運営するブログ「ありがとうプロジェクト」より、たけさんご本人の許可を得て抜粋紹介しています。 「ありがとうプロジェクト」 |