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隊長が行く!

【Vol.23】アフリカ・タンザニアの未来を応援するプロジェクト

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(株)バラカ 住谷弘子社長 大阪市中央区にある株式会社バラカが、タンザニアの現地法人とともに推進するアフリカ製品輸入プロジェクト。その始まりは、アフリカフェというタンザニア産のインスタントコーヒーの輸入販売からでした。原材料ではなく現地で製品化されたものを輸入することで、その生産に関わる多くの人々により多くの利益が対等に分配されることを念頭に、プロジェクトは進められています。
弊社ウェブサイトではお伝えしてこなかった、当プロジェクト発足の経緯や活動趣旨などを、今回あらためて(株)バラカの住谷弘子社長に伺いました。


私が、初めてアフリカの大地を踏んだのは今から約15年前。知り合いもコネもなく、あるのは有効期間三ヶ月の観光ビザだけ。解決の難しい様々な問題を抱えるアフリカ諸国のために、自分も何か役に立つことがあるかもしれないという、今から考えれば勘違いによる決断と行動でした。
ところがいざ現地に着くと、言葉も文化もわからない。何の役にも立たないことに呆然としていた時に、(株)バラカ会長の島岡強に出会いました。

島岡は、アフリカ諸国が経済的に西側諸国の援助に頼らない真の独立を果たすための助力となるべく、1987年から夫婦でタンザニアのザンジバル島に移り住んでいました。仕事が圧倒的に少ないアフリカでは、援助ではなく、働く場を作ることが大切であると考えた島岡は、ザンジバルで木造漁船を造って漁業をすることで、雇用の機会を作っていました。
自分の力をアフリカの人々のために役立てる、これを現地で実践し、すでに形にしていたのが島岡だったのです。

柔道の指導者でもある島岡は、タンザニアのナショナルコーチとしてスポーツ振興にも大きく寄与しています。畳も柔道着もないゼロの状態から育てたチームは、東アフリカ大会で圧勝するまでの実力をつけました。

子供の頃から教育の機会に恵まれず、仲間意識という概念もほとんど浸透していないタンザニアの社会で、産業やスポーツを一定のレベル以上のものに成長させる。これは志がなければできない『意識革命』です。

私も、何かの形で島岡の活動に関わりたいと思いましたが、残念ながら私には出る幕がなく一旦帰国。その後何年か経て、島岡がタンザニア製品輸出プロジェクトを立ち上げ、島岡の友人が経営する会社が日本側の受け皿となって、インスタントコーヒー「アフリカフェ」の日本輸入販売が始まりました。私は、その数年後に営業担当として働くことになって、ようやくアフリカと関わるチャンスが訪れたのです。

とはいうものの、営業経験はゼロ、アフリカに初めて渡った時には想定すらしてなかった展開でした。マニュアルのない仕事ですから、何もかも手探り状態。熱心に商品説明しすぎて話がすごく長くなったり、相手の気持ちがくみ取れなかったり、本当に難しい仕事だと思いましたね。それでもめげずに経験を積んでいく中で、営業というのは物を売り込むことではないということを学びました。商売とは、「買って下さい」「売って下さい」ではなく、目の前の相手が求めるものを提供すること。いくら自分自身が惚れ込んでいて、自信を持ってご紹介できる商品であっても、相手の気持ちやこだわりが理解できていないと話は絶対にかみ合わないのです。

大型スーパーなどへの導入は難しかったのですが、自然食品関係、輸入食品関係など、店主とお客様が対話できる専門店には理解を示していただけました。当初は試飲会がとにかく重要な販促活動で、一日中店頭に立っておひとりおひとりに紹介。味には美味しいけど高いと言われ、ひと缶を売る難しさとひと缶が売れた喜びを味わいながら、販売経験を積ませていただきました。

アフリカフェは東アフリカで最も愛されているインスタントコーヒーですが、タンザニア製品として初めて日本輸出手続きを踏んだ商品でもあります。日本市場向けには印字ズレや凹みのない製缶状態の良いものを選定していますが、最初はその見極めにさえも意識のズレがあり、それを埋めるのが一番大きな作業でした。未だに輸入が遅れるなどのトラブルは頻発しますし、めげることも多いのですが、バラカの志があるので継続できます。

その後、タンザニア産の極上紅茶や綿花100%の民族布カンガ、タンザニアが誇るポップアート「ティンガティンガアート」など、輸入品目を増やしています。
プロジェクトの収益金の一部は柔道その他のスポーツ振興や教育支援にあてられます。今後も精力的に日本の皆様にタンザニア製品を紹介することで、貧困や施設の不備を超えて明るくスポーツに打ち込むタンザニアの若者や未来を担う子供達をサポートしていきます。

ザンジバル・MIXスパイス 添加物などは一切使用しない、100%ピュアスパイス

アフリカフェを筆頭に既存のタンザニア製品を日本に紹介してきた?バラカが、商品開発から手がけた初のオリジナル商品がこのたび発売されました。

「スパイスアイランド」として名高いザンジバル島の小農家が丹誠込めて育てる各種スパイスを、島内随一のスパイス栽培・輸出会社TAZOP(タンザニアザンジバル・オーガニックプロデューサー社)と?バラカが共同で製品化。

試行錯誤の末に、クローブ・カルダモン・シナモン・ナツメグ・クミン・バーズアイチリ・ブラックペパーの7種類のスパイスをほどよくブレンドした粉末スパイスに仕上げました。添加物などは一切使用しない、100%ピュアスパイスです。クミンは世界最高級のイラン産、その他のザンジバル産スパイスは、IMOオーガニック認証を取得しています。

マイルドと、ホットの2種類からお選びいただけますが、ホットは非常にスパイシーなお味のため、まずはマイルドをお試しいただくのが良いかもしれません。とても分かりやすいレシピ集もパッケージに入っているので、使い方が少々ご不安な方も安心です。

バラカ社はあくまでも、現地で製品化されたものを輸入することにこだわります。「現地の人達とゼロから取り組んで頑張ってきたので、日本の皆様に愛されるスパイス商品に育てたい」という?バラカ住谷社長。新商品のザンジバルMIXスパイスの輸入販売を通じて、さらなる現地の雇用の維持・拡大を目指しています。

ザンジバル・MIXスパイスの詳細はこちら >>

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アフリカフェ アフリカフェ100g

アラブ諸国やヨーロッパのコーヒー愛飲家達に好まれてきた、知る人ぞ知る伝説のコーヒー豆、ブコバ。苦みと酸味がほどよく調和し、癖のないのが特徴です。中でも昔ながらの自然農法で栽培された高級豆を選び、インスタントコーヒーに仕上げました。水にも溶けやすく、夏場は少し濃いめに入れたアイスコーヒーにしても絶妙な味わいを楽しめます。

ぎんてぼう

ぎんてぼう200g

スパイシーでヘルシーなひと皿といえば、まずは豆カレー。普段お使いのカレールウを控えめにして、替わりにザンジバルMIXスパイスを一包。北海道北見の秋場さんがお届けする生命力あふれるお豆達と一緒に、この夏を元気に乗り切るエネルギッシュカレーをぜひお試しください。味のしみ込みやすい銀手亡やボリューム感のある大豆がおすすめです。

- 隊長が行く! - 2009年7月発刊 Vol.23

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