3.11から1年が経ちます。中川さんはどのような防災をしていますか?また地震予知についてどう考えますか? (京都市 H様)
答え:
まずは、改めまして昨年の大地震で被災された皆様、心に痛みを感じられた皆様にお見舞いを申し上げます。
昨年のあの日、私は京都におりました。私自身は前日に東京から帰ってきており、同行していたスタッフ1名が東京に残っていたとき、あの揺れはやってきました。関西方面では震度はたいしたことがなかったのですが、直感的に「この地震は普通ではない」と感じ、商談の相手をさしおいて、近くのスタッフに「すぐ、震源と震度を確認!」と指示しました。3.11の2日ほど前、銀座でランチミーティングをしているときに感じた揺れとその周期と何ともいえない冷感が、私自身になぜか予定を返上して1日早く京都に帰らせていたようです。その後は皆さんご存じの通りで東北圏は通信障害が頻発してお取引先などの安否の確認すらも難しい状況でした。
プレマでは2004年頃から防災ページを公開しています。「食や生活の安全を志すものは、災害に対する安全も提案しないといけない」と考えた結果です。このページを公開してから数年は「中川信緒は地震予知者になった」「ジョセリーノ中川降臨!」などというような巨大匿名掲示板の中傷もあったことを思い出します。そのうえ、これらの商品は平時にはほとんど売れず、在庫をチェックするスタッフから「売れていないので廃盤にしてください」と進言をうける、いわゆる「死に筋商品リスト」にランクインするものばかりです。しかし、いざ災害が起きるとあっという間に品はなくなってしまい、できれば何もないときにこそ考えていただきたいなと、いつも思っていました。私は地震を予知しているのではなく、「いつでもその可能性がありますよ」とたびたび申し上げているに過ぎません。
今回の大震災によって、地中のエネルギーは最大化しており、近く解放されるであろうことは想像に難くありません。よって、大震災の前よりもはるかに高い警戒と準備をしておくことをおすすめします。会社や個人でやっている防災および準備についてすべてをご紹介する紙面的余裕がありませんので、一部をご紹介します。
どこにいても、常に持っておくべき「もの」や「こと」
携帯電話用の予備バッテリー:
いわずもがなですが、エネループなどの品質のよいものをおすすめします。安物は突然使えなくなることがあります。
風呂敷やショール、小型シートなどのコンパクトで包んだり縛ったりできるもの:
止血、固定、防御や保温も兼ねます。竹布がベストでしょう。
携帯からSMS(ショートメッセージ)の送信練習:
通話はもちろん、メールも不安定になります。メールは通信量が多く、ダメになりやすい可能性がありますので、電話番号で発信できるSMSの送信練習をしてください。現在はキャリア問わず送受信できます。
私が備蓄しており、販売しているもの、かつ珍しい選択肢
大高酵素:
何十年も腐らず、大切な栄養源となります。これ以外は食べないファスティングにも使えるような複合栄養素ですから、食糧供給が止まっても健康を維持できます。家族7人が1週間は飲める量をおいてあります。
ユーカリプタススプレー:
水が止まっても化学物質を使わず、かつ衛生的な生活が可能になります。こちらも腐りませんし、大震災でも大変役に立ったと聞いています。
レスキューレメディー:
不安を和らげる効果がありますから、精神の健康を維持するために、必ず何本か持っておくとよいでしょう。非常時にパニックになるのが最も身の危険を誘発し、かつ不健康になります。
エリクサーⅡやハーレーⅡなど、逆洗浄可能で超高性能な浄水器:
どれだけ汚れた水でも綺麗にすることができ、放射性物質も除去します。この2製品はフィルターを換えずに7年近く使えますので、普段から使っておくだけでいざというときにも生きます。フィルターの性能の低い製品は災害時には役立ちません。また、逆浸透膜(RO膜)を使っている製品は、汚水を入れるとすぐ詰まります。
ちょっと別のこと
レーシック:
目に手術をするわけですから、賛否両論あるのは存じています。ただ、私は大変目が悪く、もしメガネがダメになったら何も出来なくなると思いました。被災されたコンタクトの人は大変苦労されたと聞いています。私の個人的な判断ですが、いざというときに行動できないリスクを考えたときに、レーシック手術をすることを決断しました。
田舎の土地、できれば「あばらや」も:
本紙でも何度か取り上げた内容ですが、都市部で被災したときや経済大混乱が起きているときに、徒歩12時間以内で避難できる逃げ場所を持っている価値は高いです。変な未来のない投資商品より、安くて耕作できる土地と小屋があれば、何とかやっていけるかもしれません。