以前、ツイッターで「放射線対策の要諦」という話を書かれていましたが、詳しく教えて下さい。(千葉県 Yさま)
答え:
まず、先日ツイッター上で140文字の制約のなかで書いた内容は、【放射線対策の要諦は、化学物質/電磁波過敏症と同じで「抗酸化、ミネラル、免疫活性、陽性(陰性でない)食品、微生物(または代謝物質)、日本伝統食、原因物質からの防護」です】という内容でした。なにぶん文字数が少ないので荒削りですが、広く浅く大切なことを網羅していると思っていただいてよいと思います。
書いた当時と違い、今ではネット上でも週刊誌上などでもかなり広くいろいろな知識が広がってきましたので、本稿ではとても大切なことを改めてお伝えしたいと思います。
特に大切な「化学物質/電磁波過敏症と同じ」の意味
あくまでもイメージであり、放射線対策そのものは、今回の事故に伴って突如新しいテーマとして降ってきた事実はありますが、本質的にはこれらと同じと思ってよいでしょう。つまり、全体として「自助努力で何とかなる」ということです。明らかに違うのは、ある特定の場所から猛烈に飛び出している(いた)のが放射性物質であり、その飛散状況によって対策の程度が異なることです。これに対して、化学物質や有害電磁波などは、生活のあらゆる場所や機会にその原因があると考えて差し支えなく、ある意味では放射性物質から身を守ることのほうが対策は単純であるといえます。
放射性物質の場合、どうしようもない場合には転居というチョイスも必要で、これは高圧送電線の直下や化学工場の風下に何も知らずに家を買ってしまった場合と似ています。残酷な現実ではありますが、転居や待避が不可避の場合もあります。化学物質や電磁波過敏の場合には、突如猛烈な症状が起きることがあります(過敏症の発症)。しかし、現在の放射線レベルの場合このようなことは考えにくく、よりじわりじわりと長期的な影響が出てくることがあるので、その点では充分な注意が必要です。とはいえ、従来の問題も充分に意識や対策が必要であり、電磁波は目に見えないうえ、屋内配線や身近な家電製品にその主な原因があるというのが私の経験則から解ってきていますので、日本中どこにいっても対策をしていない限りその影響から逃れられないという意味でより一層深刻です。
いずれも現代の「便利さ」と引き替えに起きてきた問題ですが、良心的なマスコミやネット上の情報発信でも、原発事故があってからというものこのような既存の問題はすっかり脇に置かれた感があります。考えようによっては、以前からあった問題を煙に巻いてしまうことを意図して原発問題一色にされている状況を危惧しています。先日、あるドクターとお話をしていたのですが、その先生は特殊な方法で病気の原因を探っておられます。東京都心で診察されている先生のところに来る患者さんを調べると、放射線被曝が原因となっているものはごく僅かで、最近起きている病気の原因の大半は有害電磁波の影響が非常に強い、ということを教えていただきました。先生は保険診療されず、診察料も非常に高額ですので、クライアントの大半は経営者層またはその家族ということになり、食べものに関しては相当な気を使っている方たちだと推察されます。補助食品もあれこれ摂っているであろう人たちでこの状態ですから、「見えない問題」=「原発問題」ではないということをハッキリと示していると思います。
現在、弊社の電磁波問題を啓発するページの記載に行政サイドからの圧力がかかっています。いつものように「広く学術的に認められた、科学的な根拠を期限までに提出しなさい。さもないと悪徳業者として認定する。」というものです。慣れてはいますが、さすがに憤りを感じます。放射線被曝の影響についても明確な根拠や、大多数の一致するその有害性に対する科学的な見識など、実は存在しないことが明らかになってきたこのタイミングで、電磁波や化学物質問題を提起する私たちにこの有害性の根拠を出せと言うことの裏を考えてしまうのは私だけでしょうか。国や行政として、隠したいことがたくさんあるのは解りますが、なおさらに個々人でしっかり気をつけた方がよいという裏返しでもあるようです。