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感情のレッスンと実践

【Vol.54】運(命)を変える3つ目の方法。

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人は無意識の中の信念に突き動かされています。誰が嫌いで、何が好きかも、その日の気分さえも多くは無意識の行動です。小さいころの環境と生まれつきの性格が無意識の信念と衝動をつくり、ある意味その人の運命をつくりだしています。
さて、運命を変える3つ目の方法。それは誰でも直ぐにできるが、人によっては実践することが難しい方法です。

江戸時代後期、大阪に鍵屋熊太というくすぼり=半端なやくざがいて、若いうちから数多くの悪行を重ね、しまいには牢屋に投獄されるなどして、すさんだ生き方をしていました。そんなある日、とある橋の袂ですれ違った乞食坊主に、お前の顔には「死相」が出ている、半年以内に死ぬことになると言われ、はじめは信じなかったのですが、いくつか思い当たるふしもあり、やがて命惜しさから寺に出家を希望するようになります。しかし、その人相の悪さと、すさんだ雰囲気からどこの寺からも門前払いを食らいまったく相手にされませんでした。そんな中、一人の老僧が熊太の必死さに免じて入門を許可します。ただし半年間、麦と豆だけを食べ続けることができたらと言う条件を付けて。熊太はがっかりしました。あと半年もない命なのに、そんなことをしていったい何の意味があるのか。だが他に思いつくすべがなく、その条件を飲むしかありませんでした。初めは麦と白豆など何の味もなくぱさぱさしてとうてい食えたしろものではなく、何度も吐きそうになりながら、来る日も来る日も麦と白豆だけを食べ続けました。それでも半月も経つころには、茶碗の中の麦や白豆の味が、やわらかな甘みをおびて感じられるようになっていきました。空いた時間には寺の庭や墓掃除などもして、時々は修行僧たちの托鉢にもついて行ったりもしました。

やがて半年が過ぎたころ、袂の乞食坊主に偶然出くわし、その顔から死相が消えていることを驚きをもって告げられるのでした。その理由を尋ねられ、ありのままに麦飯と豆で半年過ごしたことを話し、暇にまかせて無縁仏の墓などを掃除していたことをいうと、その善行で運命を変えたことを知らされたのでした。そこから観相の玄妙さに惹き込まれその場で、その乞食坊主に弟子入りを願い出ます。

一寸先は闇、もしあのときこの乞食坊主が通りかかっていなかったら、今頃は無縁墓地の土くれになっていたことを思うと、世の中にこんな素晴らしい術があるなら、何が何でも極めてみたいと心の底から熊太は願ったのです。後にその名を水野南北として全国に知られ、千人以上の弟子を持った鍵屋熊太21歳の秋のことでした。

南北は自分の実体験と、多くの人たちの人相や体形、死体までも観察した結果、食べ物を変えると運命を変えることができることに確信を持ちます。

あたりまえの話ですが、人の身体は食べ物からできています。日々口に入れる食べ物が間違いなく身体の材料なのです。植物は土と肥料と水と太陽があれば間違いなく立派に育ち、花を咲かせることができます。自然界には目に見えない法則があって、その法則に違反しなければ健康でいることができるのです。病(やまい)はその人が自然の法則にどこかで違反しているサインなのです。しかもこの自然の法則は違反したときにだけにしかサインを送ってきません。多くの人は自覚していませんが、食べ物はくすりと同じです。必ず身体になり、健康を支配しているからです。ただし、くすりと違うのは、食べてから身体になるまでに少し時間差があり、じっくりと観察しないと何が自分の身体に良くて、何が悪かったのかがわからないのです。その人が長年食べたものが健康を支配し、長年の想念(信念)が人相をつくります。事実は極めてシンプルです。しかし、食べ物の嗜好は、その人の無意識の領域なので簡単に変えることができません。多くの人は重い病気になったりしたときに、死にたくないので食べ物を変えます。しかし、病気が治ればまた元の生活習慣に戻ってしまう人も実際に多いのです。

2011年、日本人は1年間で36兆円もの医療費を使っています。医療費は毎年1兆円以上増え続け財政を圧迫しています。政府や自治体が多額の借金に苦しんでいることは誰もが知っているとおりです。2060年には日本の人口は8600万人まで減少し、そのうち65歳以上は3400万人になります。税金を上げたくてもいずれ上げることもできなくなります。食べ物で身体ができているのなら、一人でも多くの人が健康なうちから食べ物に気をつければ自分の運を上げるだけでなく、医療費を減らし国の運を上げることもきっと可能なはずです。


矢吹 三千男

矢吹 三千男氏
生来の虚弱体質で16歳の時に十二指腸潰瘍を患い、ヨガと占いにはまる。二十歳の時には身長が175センチで体重は50キロ。いつも複数の薬を持ち歩く。様々な健康法を実践するもほとんど効果なく、ようやく食養生で体質改善に成功したのは30代も半ばを過ぎていた。その時、生まれて初めて「健康」を実感する。製薬会社勤務などを経て、その後バッチフラワーに出会い、現在(株)プルナマインターナショナル代表。
著書『感情のレッスン』文芸社刊

 

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- 感情のレッスンと実践 - 2012年3月発刊 Vol.54

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