前号では、シンクロニシティとはなにかについて、私なりに考えることを説明しました。今号では、もっと能動的にシンクロニシティを使う方法について考えてみたいと思います。前号の記事を読んでおられない方のためにシンクロニシティの性質を要約します。
・シンクロニシティは、自分にとって重要なできごとについて、ほぼ同時に異なる方面から抽象的な情報がもたらされる。
・シンクロニシティは、自分がよい方向に向かう情報しかこない。
・シンクロニシティは、能動的な希望や願望について、変化するときにもたらされる。受動的には気づきようもない。
シンクロニシティは、法則であって新たに学ぶ必要があるものではありません。だれにでも起きていることです。「引き寄せの法則」などもそうですが、法則は新たに学ぶ「方法」とは違います。ご自分の過去を振り返るとシンクロニシティの法則の発生を思い出せることがあります。なにごとも偶然で片付けてしまう人は、記憶に残っていないかもしれません。たとえば次のようなことを振り返ってみてはいかがでしょうか。
・子どものころや思春期に、将来なにになりたかったですか? それはどうしてそう考えたか覚えていますか?
・社会人になって、どうして今の仕事に就くことになりましたか? きっかけはなんでしたか?
・転職したときに、次の会社に出合ったきっかけはなんでしょうか? どうして転職できたと思いますか?
・今の趣味や嗜好は、子どものころになりたかったこと、やっていたこととどのように関係していますか?
お気づきかもしれませんが、この一連の質問は、人生を左右した事件への出合いを思い出すためのものです。多くの人があたかも学校や職場を自分で選んで現在があるかのように認識していますが、実際は「たまたま」であり、「運」の言葉通り運ばれてきたはずです。
自戒をこめていますが、シンクロニシティが起きたからといって、やろうとしていることの結果が必ずしも成功するとは限らないことには注意してください。シンクロニシティに従っても、短期的にはよい結果でも目標を達成できないことはあります。それは長い時間軸でみれば、「気づき」やうまくいかなくてよかったに繋がるのですが、その当時はうまくいかなかったショックのほうが大きいものです。シンクロニシティが起きているということは、その方向に向かいやすいですが、起きる出来事が必ずしもうまくいかないことは知っておいてください。意識が考えだした個々の目標は、必ずしも人生のテーマに沿ったものだとは限らないということです。
波動的に考えると我々はそれぞれが基本となる波動をもっていて、その波動は進歩とともに変化します。進歩のタイミングで起きることがシンクロニシティです。だから、大事にしたほうがいいのです。
すでに連載で書きましたが、偶然を利用した占い(筮竹、オラクルカード)などはシンクロニシティを利用する古代からの知恵です。「どうなるか知りたい」と考えついたときを占機といいます。実は占いをするときにもっとも重要な要素が「占機」とまでいわれているのです。体験したい人は私のWebページで無料で体験できますので、試してみてください。実はこの占いは作ってしばらく使った人の統計を取っていました。自動で占うサービスはたくさんありますが、使った人のフィードバックで確認したものは、まずないと思います。結果は80%くらいの的中率だということになりました。このような研究により、シンクロニシティが決して単なる偶然でないことを確認しています。
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