人はそれぞれ違うから一人間として看なくては！
「この前言うてた高齢者病院とユニークな院長先生のこと話してや」
「オッケー、神奈川県藤沢市にある湘南長寿園病院の松川フレディ院長先生で、本も書いてはるし、講演もされるほんまにステキな先生やで。ぼくが作ってる製品の推薦医で開発も応援してもらってるねん」
「へぇ～、そういえばテレビで見たことあるわ。そんでどこがそんなにユニークなんや？」
「うん、病院の治療方針が『病気を看るのではなく、人間を看る』それには病気の根本原因『ストレスと冷えを取る』こと、なんや」
「ホー、もっと具体的に言うて」
「こんな話があるねん。テレビ局の取材でカメラマンが間違えて病室に入ってしもたら、なんと患者さんがベッドに座ってテレビ見ながら缶ビールを飲んでてんて」
「へぇー、病室でか。そんで、そんで」
「カメラマン、ビックリして先生に言いに行ったら、先生は『あの患者さんには一日一缶はいいって言ってます。事実、日に日に快復されてます』って言いはったんやて」
人間全体を見る治療には、まず「ストレス」を取ること
「お酒を飲んでもいい病院って聞いたことないなぁ。どういうことなんやろ？」
「松川先生の病院は基本的に飲酒、喫煙もオッケーなんや。つまり、ガマンするというストレスは『冷え』にも通じるし、そのほうが体に悪い。あくまで適量ならばで、お酒は百薬の長って言われてるやんか。 現に患者さんの平均年齢は80歳代やけど、快復率は高いそうや。ほんでリラックスさせるもの、血行を良くするものはどんどん採用しはる」
「たとえば？」
「うん、アロマ・お化粧・ネイルアート・足湯・フットマッサージ・遠赤外線パッドなんかや。それとぼくがスゴイと思うのは、解らへんことは僕らにも聞きはることや。プライドの持ち方が違うんや」
「徹底的に患者さんのほうを向いてはるんやなあ。こんな先生はなかなかおれへんと思うわ。ほかに何かある？」
「ありまっせ。入院してしばらくすると、患者さんが必ず聞きはることがあるねんて。『この病院にいつまでおれるんですか？』『いつ出れるんですか？』。すると先生は『あなたの好きなだけいなさい。無理のない限りで、いつ外出・外泊・退院してもいいですよ』って言われるそうや。現に16年間入院してはる人もいるし、週に1回家族とお寿司を食べに行く人もいるねんて」
「へぇ～、おれのじいさんなんか、入院してたけど、3ヶ月で出んとあかんねんって言うてたけど」
「これもすべて、患者さん・患者さんの家族に安心してもらって、ストレスを取ってあげるということや。それと今盛んに病院のベッド数や医療費の問題で『在宅医療』が言われてるけど、松川先生はストレスから考えはるから、こうや。『お家のほうがリラックスできるんやったら、お家にいなさい。病院のほうがリラックスできるんやったら、病院にいなさい』」
「なるほど、ストレスを取るちうことから考えたら、どうしたらいいのかがハッキリするんやなあ」
「その通り、リラックスすると免疫力が高まり、治療につながるんや。まだ松川先生の目から鱗の考え方があるから、その話をするわ。お楽しみに！」
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 執筆プレマ株式会社 企業様コンサルティングチーム 山口 勝弘 |
