自分で自分を苦しめている
「幸せって、いったいなんやろ?」
「どうしたんや、今日はいきなり」
「いや、おまえとこういった話をしていると、考える時があるんや」
「そうか、それはいいことやで。オレは『幸せ』は人の究極の目的やと思うし、『幸せ』は自分が感じるもので他の人にはわからへん」
「ふ~ん、おまえはいつも楽しそうで幸せそうやけど、何か秘訣でもあるの?」
「『どうでもいい』と『しかたない』や!」
「何やそれ、メチャ無責任そうやな」
「イヤイヤ、何も考えへんのとは違って、受け入れ方・考え方の違いや。『どうしてあの人は~』とか、ホントはどうでもいいことを気にし過ぎたり、嫉妬したりするから自分で自分の首を絞めてしまう。オレの場合は『あの人はこういう人なんや』と思ったら、それで終わり。だから、『楽』でイライラすることもない。文句ばっかり言ってる人を見ると、何でそんなしんどい目するんやろうって思うわ」
「なるほど、『どうして、どうして』で自分で自分を苦しめてんのか。そしたら『しかたない』は?」
「『人事を尽くして天命を待つ』や。顔晴(ガンバ)って人事を尽くしても、いい結果が出るとは限らへん。けど、心配しても『しかたない』から天命を待つ。結果が良かったら、思いっきり喜んだらいいし、悪かったら、その時考えたらいい。あくまで『懸命にする』大前提があっての『しかたない』で無責任とは違う」
「はあ~、この『どうでもいい』と『しかたない』は無責任どころじゃなくて、意味が深いなあ」
「解ってくれて、ありがとう。でもな、これを聞くと『いい加減な奴や』と思う人が多いなあ」
「ホンマやなあ、オレもそう思ったもん」
「でもな、『どうでもいい』、『しかたない』で『いい加減』なんや。いい加減やからストレスにもならへんし」
楽しく生きる
「しかめっ面してる人をよく見かけるけど、なんでもっと楽しく生きられへんねやろ」
「そりゃ~、みんな楽しく生きたいと思ってんのとちゃうか」
「うん、だから楽しく生きるというのは、自分がすることなんやから、待ってても変わらへんで。何事も懸命にやって、『どうでもいい』、『しかたない』を使ったらいいんや。何か『周りが幸せにしてくれる』と大きな勘違いをしてる人が多いと思うけど」
「ハハ~ン、文句や不平不満をよく言う人はその口やなあ。オレもそうやけど」
「でも、気づいたらあとは素直に実践したらいいんや。すぐに世の中変わるのに、素直になれない人も多い。楽しく生きているとアルファ脳波がいっぱい出てきて、心身の免疫力が上がるから、ますます元気になるという良循環、自分が勝手につくった不平不満で生きていると、悪いストレスにして、ベータ脳波がいっぱい出て免疫力が下がり、心身の病気になるという悪循環。またこれが、事件や犯罪の原因になるんや」
「なるほどなあ~、たいそうな言い方やけど、これからの社会生活を考えると、根本的なことと思うけど」
「うん、最初に言うたけど、人生の目的は『幸せ』やとオレは思うんや。その目的が、『お金』や『名誉』や『権力』になると、さあ『幸せ』になれるかなあ?」
冷えない暮らしを創り出す |
執筆 プレマ株式会社 企業様コンサルティングチーム 山口 勝弘 |