スゴイおばあちゃんを見た
「またまた、スゴイおばあちゃんをテレビで見たでえ」
「ハハハ、なんか最近は元気な高齢者さんシリーズやなあ」
「ほんまやな。でも自分らも年とっても元気でいたいやんか。そやから元気な高齢者が一番の手本になると思うんや」
「なるほど、そんで、どんなおばあちゃんやってん」
「うん、元気な高齢者特集やってんけど、88歳のおばあちゃんで、親友のおばあちゃんも84歳。近所に親戚は住んではるけど、一人住まい。庭で自家農園をして採れた物を食べる。ちょこちょこよう動きはる」
「へえ~、88歳でスゴイなあ。前から思ててんけど、皆さん最低、自分のことは自分でしてはる」
「その通り、これが大事なんや。つまり、依存してないねん。最近は依存症で認知症も増えてきてるそうや、問題があったら、人のせいにするし。自立してたら、頭と体をよく使うから、ボケようがない。人のせいにもできへんし」
「う~ん、やっぱり、自立が大事や」
元気な人は、したいことがいっぱい
「そんで、このおばあちゃん、紙細工と軍手を切って花を作る趣味があって、個展も開きはる。それがほんま見事な作品やねん」
「野良仕事で適当な運動をして、手先もよく使う。まして、両方とも趣味を兼ねてるから、楽しい。最高やなあ」
「そうなんや、あれもしたい、これもしたい、したいことがいっぱい。したいことをするんやから、いつもニコニコ・ウキウキしてはるんや」
「わかった、いくつになってもこのニコニコ・ウキウキが元気の秘訣や。でもな、うちのおふくろは『あ~あ、年いってしもて、あかんなあ』っていつも嘆いてる。そんでこんな話をしたら『その人は特別な人なんや』って言うねんな」
「わかるなあ、自分はできへんと思ってるから、自分に当てはめたくないんや。でもな、心臓が2つあるわけでもなし、足が4本あるわけでもなし、なんも特別なことあれへん。それと、統計によると、百歳以上の方は5万人以上いてはるねんで。これでも特別と思うか?」
「へえ~、そんなにいてはるの。それと、そういうふうに考えたら、なんも特別なことあれへんなあ。誰にでも嫌なこと、辛いことはあるんやから、つまり、ものの見方・考え方が違うってことか」
楽しい運動的・文化的趣味を持とう
「いいこと言うなあ。極端に言うたら、ものの見方・考え方の違いだけで、人は分かれてしまうんや。誰でも『健康は気持ちの問題』という経験があると思うけど」
「あるある、こないだは神経性胃潰瘍になったし、最近ではストレスが万病の根本原因と言われてるし」
「うん、認知症もそうや。認知症の権威の先生もおしゃってた『最近ではストレスが主原因で40歳代で認知症を発症される方も出てきました。それとボケるか、ボケないかの分岐点は、実は50歳代位にあります。つまり、そのころから楽しめる運動・文化的な趣味を持っておくことです』って」
「なるほどなあ、ボケに気づいたころには、もう遅いっていうことやな。でもこのおばあちゃんの場合、ボケるにも、ボケようがないなあ」
「ほんま、ほんま、素晴らしい」
冷えない暮らしを創り出す |
執筆 プレマ株式会社 企業様コンサルティングチーム 山口 勝弘 |