【Vol.87】「愛する」から 「愛される」ことに気づくこと

まず愛するボールを投げてみよう
「毎日のようにいろんな事件が起きてるけど、いったい世の中どないなってんねんやろう」
「ほんまやなあ、何が起こっても不思議やない世の中になってる」
「とんでもない結果になってるけど、いったい原因はなんでしょうか？」
「うん、やっぱり人が起こすことやから、人の精神の問題と思う。ある学者が言うてたけど、科学や情報のものすごい進歩に人間の精神が追いつけへんから、精神に『ひずみ』が起こる人が増えてきてるんやて」
「なるほど、そやからうつ病なんかも増えてるんや」
「でもそれだけやない、生活習慣病の原因もストレス、つまり精神のひずみや。そやから問題解決には、まずこの『精神のひずみ』を考えんとあかんとオレは思うんや」
「話が大層になってきてるけど、それってすごく難しいことやろ」
「うん、でも考え方やと思う。なんでも一変にはでけへんからなあ」
「と言うと？」
「『精神のひずみ』の原因は、強欲・不平不満・ひがみ・嫉妬なんかや。『～が入って来ない』『～してくれへん』とか」
「うんうん、それで」
「つまり、前回も言ってものすごく大事なことやから、今回も言うんやけど、『入って来る』ことばっかり願ってるってことや。そやから『どうして、どうして』となって、精神にひずみが起こってくると思う」
「そしたら、どないしたらいいの？」
「『愛するボール・誠意のボール』を投げなあかん」
「愛するボール？　何やそれ？」

「愛する」からこそ「愛される」
「元気な高齢者を見てみい。自分の方から笑顔・行動・元気・ホッとさせる雰囲気を『出して』はる。つまり『愛するボール』を投げるから、相手が喜んで『愛されるボール』が返って来る。そんで自分も益々元気になるという好循環になるんや」
「そうか、愛されることばっかり願ってるか不平不満・ひがみ・嫉妬が起きるんや。まず自分から『愛する』からこそ『愛される』んや」
「その通り、こういうことに気づく人がどんどん増えてきたら、世の中相当変わってくると思うんやけど。オレがこんなこと言うてるのも、それが目的でもあるんや」

自然体で出来る人が「天才」
「オレもおまえと話ししてて、相当考え方が変わってきたんや。なんかこの頃はスーッとしてて、気持ちがいいなあ」
「ほんまか、そう言うてもらったらごっつい嬉しいわ。そんで、その本当の意味での『気持ちいい』が大事で、精神のひずみの一番の特効薬になるんや」
「『病（犯罪）も気から』ってことやな」
「なんかその人と一緒に居るだけで、ホッとする・元気になる人が居てるやろ」
「居る、居る、なんか一緒に居たい人、楽しく・気持ちのいい人」
「オレはなあ、自然体でそういった雰囲気を『出す』人は『天才』やと思う。だって、居るだけでみんなを気持ち良くして、元気づけるんやもん。オレの人生の目的もそれや！」
「なんか、話がますます佳境に入って来ましたなあ。次回も楽しみや」