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ヒーリングフードLIFE

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株式会社プレマ代表取締役/一般社団法人日本ヒーリングフード協会代表理事/米国代替医療協会認定ホリスティック・ヘルスコーチ

飯野 晃子 (いいの あきこ)

群馬県前橋市にあるプレマ・オーガニック・ファームにて有機栽培した野菜を全国に出荷。オーガニックや健康食の実践と推進をするコミュニティ運営や人材育成もおこなう。2児の母。
プレマ・オーガニック・グループ https://www.premafoods.com/
一社)日本ヒーリングフード協会 https://healingfoods.jp/
飯野晃子インスタグラム @ organic_aco

実りの秋に注目したい米のヒーリングパワー

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実りの秋に自然の恵みを味わって感謝する日本人の精神

秋は「実りの季節」。稲だけでなく、大豆・小豆・雑穀類、根菜、果物、ナッツ類など、さまざまな作物が収穫を迎えます。山ではきのこが豊かに育ち、天然の香りと滋味を楽しめる季節でもあります。こうした秋の味覚は、夏の疲れを癒し、冬に向けて体を整える大切な滋養源。自然が与えてくれる実りをいただくことは、季節の養生の観点からもとても理にかなっています。

そして、この豊かな恵みに感謝する行事が、古来、全国の神社で受け継がれてきました。伊勢神宮の神嘗祭や宮中の新嘗祭では、その年の新穀を神々に捧げ、天皇陛下自らもお召し上がりになることで収穫への感謝を表します。全国の神社でも秋季大祭や収穫祭がおこなわれ、「収穫を神に捧げ、共にいただく」という祈りの形を通して、自然とともに生きてきた日本人の精神が今も息づいています。「嘗」という漢字は「実際に試す」「味わう」ことを表します。ヒーリングフードの観点からも、この季節はとくに「体感する・味わう・感謝する」ことを意識したいものです。私たちが口にする食べ物の向こう側には、太陽や雨、風といった大自然の働きと、生産者たちの真摯な営みがあることを思い起こしたいものです。

プレマ・オーガニック・ファームでも、自然の恵みとお客様への感謝を込めて、毎年11月に農場での感謝祭を開催しています。今年は長雨による日照不足や豪雨に伴う圃場水没など、自然の試練も厳しく生産上の苦労が多い年でした。なおのこと自然の恵みを生かして美味しい作物を栽培できることへの感謝と喜びを、農作業体験や手作りランチを通して、みなで分かち合いたいと感じています。

米は「気」を養う日本の最重要の主食

ヒーリングフードでは、ごはんとお味噌汁という日本の基本食を毎日1回以上いただくことを提唱しています。東洋医学では、米は「平性」に分類され、体を冷やしも温めもしない穏やかな性質を持ち、胃腸をやさしく整え、生命力の源である「気(エネルギー)」を巡らせる食材とされます。

食養の開祖・石塚左玄は「白い米は粕である」と説き、胚芽や皮を残した玄米を主食として推奨しました。これは「一物全体」の考え方に基づき、海外でも「Whole Food」として再評価されています。玄米は土に蒔けば芽吹く「命ある米」。ビタミンB群、ミネラル、食物繊維が豊富なので、現代の食生活にはぜひ取り入れたいものです。しかし、「硬い」「消化しづらい」など敬遠する声もあり、玄米は炊き方や食べ方にコツがあります。例えば、炊く前に玄米を発芽させて、酵素の力で食感をやわらかく、甘みや栄養価を増した発芽玄米でいただくこともできます。さらに熟成発酵させる酵素玄米・発酵玄米は、発酵パワーがプラスされて消化も良くおすすめです。最近は専用の炊飯器もあり手軽にいただけるようになりました。

また、「白米が好きだけれど栄養も取りたい」という方には、雑穀ごはんがいいでしょう。白米に雑穀を少し混ぜるだけで、味を損なうことなくミネラルや食物繊維をプラスできます。

このように米の選び方は、体質や好み、その日の料理によって臨機応変に、生活スタイルに合わせ、無理なく続けられる形でいいのです。玄米に固執することなく、パンや麺類だけの日がないように、1日のなかで1食以上は米をいただき、毎日米の力を取り入れていきましょう。

実りの秋は、自然の恵みをいただきながら心身を整える絶好の季節です。米の持つやさしい力を毎日の食卓に上手に取り入れ、これから迎える寒い冬に向けて、健やかな体をしっかり支えていきましょう。

- ヒーリングフードLIFE - 2026年11月発刊 vol.230 -,

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