茶房「禅心茶恵」のオーナーとキャリアカウンセラー、2つの顔を持つ夏原めぐみさん。前号の専業主婦からの仕事復帰に続き、今号ではカウンセラーへの転身と茶房オープンの経緯に迫ります。
——仕事を再開して10年。子育てや仕事も落ち着くなかで、なぜ新たな道へ進もうと思われたのですか?
子どもたちの成長とともに時間に余裕ができ「もっとなにかできるのでは」と考え始めたころ、知人が資格を取得してカウンセラーという仕事を知りました。興味を持ち、学校を選ぶための体験教室に参加して「楽しい」と実感したのがキャリアコンサルタントで、資格取得に進み転職を決意しました。その転職活動の面接で「あなたの主婦での経歴は活かせる。ボランティア活動や保育園の役職など、子どもと一緒に常に社会との関わりを持ってきた経験は、今同じ環境下にいる人を引っ張っていくことができる」と言われて。仕事をしていなかった5年間はキャリアとしてなにもないと思っていたので嬉しくて、絶対ここで働きたい!と思いました。ご縁あって働けることとなり、キャリアカウンセラーの道がスタートしました。
——実際に歩み始めて、どんな現場を経験されてきたのでしょうか。
女性や社会人支援の現場で経験を積み、あるとき120名ほどの学生を前に「キャリア観」のスピーチを任されたことで学生支援への強い思いが芽生えたんです。綺麗な言葉や理想論ではなく、自分の経験を本音で話したとき、身の毛がゾゾっとするぐらい子どもたちの目がグっとこっちに刺さり、なにかが届いたと感じて。学生の段階からきっかけを与えていきたいと、道筋を模索して、今は大学で勤務しています。
——キャリア支援の一方で、なぜ「茶房」という別の場所を作ろうと考えたのですか?
社会人支援のなかで、メンタルの不調の方が多いと感じ、「もう少し早い段階で気付けたら」と日々思っていました。そこで、祖母の影響で幼少期から取り入れているお茶を使ってなにかできないかと考えたんです。ブレンドや効能を調べ、漢方を学び、薬膳茶の提供を考えました。
最初はイベント出店やワークショップから始めましたが、顔が見える安心できる場所を作りたいと茶房を作ることを決めました。カウンセラーは雇用形態が多様なこともあり、両立を模索しながら、コロナ禍を経て茶房オープンに至りました。
——計画が進まないもどかしさや、新たな働き方への不安はありましたか?
もどかしさはありましたが、準備時間が増えたことが今となっては良かったです。多くの人に意見を聞き、厳しい助言ももらいながら、自問自答でき、コンセプトがより整っていきました。
多分私は、不安要素を消していくのが得意なのだと思います。不安があるなら、それを消すためにやるべきことを明確にする。そしてできることをひとつずつやっていきました。茶房を通じて、寄り添える形が広がり、自分の人生の幅も広がりました。
——最後に、これからの支援への想いを聞かせてください。
転機を迎えるって、一人じゃ抱え切れない所もあるから、映し鏡として寄り添えたらと思っています。そしてどんなキャリアを積むかは、「まず描かなければ実現しない」。だからその計画と準備のお手伝いをしっかりとやっていきたいです。
最近は起業の相談も多くいただき支援も始めました。私自身もたくさんの方にサポートしていただいて今があるので、今度はお返しできたらと思っています。
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禅心茶恵

日本各地の日本茶と漢方を取り入れた薬膳茶の茶房。オンラインでの販売やさまざまなワークショップも開催。
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@zenshinchaei
