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くま先生のすこやか診察室

「子どもも親も、家族みんなの笑顔と幸せのために」総合医療くま先生からのメッセージ

統合医療やまのうち小児科・
内科医師

山内 昌樹 (やまのうち まさき)

小児科医として勤務していたが、西洋医学の素晴らしさを感じつつ心から望む医療と現実のギャップに悩み、軽度のパニック障害を経験。YHC矢山クリニックで小児科 を担当し、病気の真の原因を学ぶ。お母さんの自己肯定感を取り戻すことが家族みんなを笑顔にし世界を平和にすると確信している。
〒849-0915 佐賀県佐賀市兵庫北5丁目8-7-2
0952-33-8500
http://www.yamanouchishounika.jp/

マイルール3

投稿日:

前回、自分が無意識に「こうあるべき」と決めている「マイルール」の連鎖を抜け出す方法として、インナーチャイルドとの対話を紹介しました。自分の心に意識を向けるだけでも、緊張が少し緩みます。心が緩むと体が緩んで、血流が良くなって病気が減ります。良いことばかりで何一つ損をすることがないので、ぜひ実践してみてください。今回は、「もっと手っ取り早くなんとかしたい!」とか「今までいろんなヒーリングや癒しを実践してきたけど、今ひとつすっきりしない」という方に、荒療治ではありますがおすすめの方法を紹介します。

80%できたらOKにする

今回紹介するのと似た方法を、2018年2月の本稿「きちんとしない練習」という記事に書きました。その方法を簡単におさらいすると、家事、育児、仕事など、「きちんとしないといけない」という心の声にさからって、どんなことでも80%できたらOKにするというものです。80%できたら「よくやったね」と自分を褒めましょう。体調が悪いときや気分が乗らないときは、30%や40%でOKにします。そのときに出てくる罪悪感は、自分のお母さんとの関係が原因かもしれません。そのような内容でした。

マイルールの真逆

今回紹介するのは、マイルールの真逆をやってみるという方法です。マイルールを80%にするだけでも心がザワザワすると思いますが、今回はもっと大きなチャレンジをしてみましょう。まず、80%を0%にする。「きちんとしないといけない」というマイルールであれば、具体的には「やるべきことをしない」とか「病気だから休む」になると思います。さらに、真逆をする。つまり、マイナス100%を目指します。具体的には、「わざとさぼる」「ぐうたらになる」「やらなければいけないことをせずに、遊ぶ」など。「きちんとしないといけない」というマイルールを強く握りしめている人は、「そんなことしたら大変なことになる」「そんな最低(最悪)なことできない」「絶対ありえない!」といった言葉が湧いてくると思います。

真逆をする意味を、模式図を使って説明します。「きちんとしないといけない」という立ち位置を[プラス100]とします。その人に見えているのは、きちんとするのが当たり前の世界です。Aの領域しか見えていません。真逆をするというのは、[マイナス100]の世界を体験することです。それまで見えていなかったBの領域が視界に入ってきます。

両方を体験することで、AとBの世界が統合され、それまで意識できなかった世界があることに気づきます。世界が倍に広がったとも言えるでしょう。そうなって初めて、自分はどの立ち位置が心地よいのか選択できるようになります。真逆をやってみるというと、「ずっとマイナス100を選ばないといけない」と受け取ってしまう人がいますが、一度真逆を経験すれば、マイルールから自由になれます。自分の立ち位置は、その都度自分で決めて良いのです。「今日は調子が良いからプラス100でいこう!」「風邪気味だからプラス10くらいで早く寝よう」「女子会の誘いがあったから、マイナス50で今日は楽しもう!」など。自分の生き方にはなんの制約もなく、自分で自由に選択してもよいということに気づけるはずです。

- くま先生のすこやか診察室 - 2019年3月発刊 vol.138

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