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くま先生のすこやか診察室

「子どもも親も、家族みんなの笑顔と幸せのために」総合医療くま先生からのメッセージ

統合医療やまのうち小児科・
内科医師

山内 昌樹 (やまのうち まさき)

小児科医として勤務していたが、西洋医学の素晴らしさを感じつつ心から望む医療と現実のギャップに悩み、軽度のパニック障害を経験。YHC矢山クリニックで小児科 を担当し、病気の真の原因を学ぶ。お母さんの自己肯定感を取り戻すことが家族みんなを笑顔にし世界を平和にすると確信している。
〒849-0915 佐賀県佐賀市兵庫北5丁目8-7-2
0952-33-8500
http://www.yamanouchishounika.jp/

こだわりを手放す

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自分にとっての大きなこだわり

今までさまざまな気づきがありましたが、自分にとって特に大きな気づきだったと感じていることをシェアしたいと思います。一つ目は、お天道様に関してです。子どものころ、母から「良いことも悪いことも、お天道様が見ているからね」と何度も聞かされていました。そのこと自体はなにも悪いことではないし、自分でもむしろ良いことを教わったと自覚していました。あるとき自分のすべての言動を、神様、つまり、お天道様からバチが当たらないかどうか、自分で自分を監視していることに気づきました。同じように、どちらの足から靴を履くか?という験をかつぐことも、悪いことが起きないようにという恐れからの行動だったことに気づきました。気づいてしまえば、もしお天道様や神様が自分のことを見ていたとしても、バチを当てるような心の狭いことはしないだろうということが、ハッキリとわかりました。当然、自分の行動が原因でなんらかの結果が現れるという因果の法則は間違いなくあると思います。ただ、それ以上になにかを恐れる必要はまったくないのだと、明確に気づくことができました。私たちは、今までもこれからも、宇宙・お天道様・神様・仏様・あらゆる存在・この世を構成するすべての物質から、ずっとそこにいていいよとゆるされています。そういう愛をすでにもらい続けています。安心して、好きなことをしていいし、安心して失敗してもいいし、安心して不安になってもいいんです。お天道様が見ているよ、というのは「いつも愛されているよ」という意味だったのです。

医師として避けて通れない「死」

二つ目は死の受容に関してです。大学生のころ、ボランティアサークルでホスピスを見学する機会がありました。ホスピスに入院されている方たちと一日過ごすことができ、とても貴重な経験でした。入院患者さんたちとの会話は、非常に重苦しい場面もあり、否応なく自分の死と向き合う機会になりました。アメリカの精神科医エリザベス・キューブラー=ロスは、「死の受容のプロセス」について、人は、①否認・隔離(自分が死ぬということは嘘ではないのかと疑う段階)、②怒り(なぜ自分が死ななければならないのかという怒りを周囲に向ける段階)、③取引(なんとか死なずにすむように取引をしようと試みる段階)、④抑うつ(なにもできなくなる段階)、⑤受容(最終的に自分が死に行くことを受け入れる段階)という、5つの心理的段階を経て、死を受け入れていくと考察しています。私も知識としては知っていました。しかし、自分の死を目前にしたとき、本当に安らかな気持ちで死を受け入れることができるだろうか? また医師として、死を宣告された患者さんになにか声をかけることができるだろうか?と、とても悩みました。緩和ケアにとどまらず、スピリチュアルに関する本などいろいろな文献も読みましたが、答えは出ないままでした。あるとき、ふと、どうせ死ぬときはいつかやってくるし、今考えて答えが出ないのなら、そのとき考えればいいや!と吹っ切れました。死を受容できずに、苦悩してのたうち回っても仕方がないと、答えが出せない自分を許すことができたのです。

この二つの気づきのお陰で、とても大きな胸のつかえがとれました。「~でなければならない」「~であるべき」というこだわりが外れたのをはっきりと自覚できました。

みなさんにも、自分にとっての強いこだわりがあるかもしれません。一度、ゆっくり探してみましょう。そして、そのこだわりの通りにできてもいいし、できなくてもいいと思ってみてください。心の自由度が上がり、清々しい気持ちになれます。心が軽くなると体も元氣になります。

- くま先生のすこやか診察室 - 2024年2月発刊 Vol.197

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