カムット小麦は、そのままサラダやスープに入れても美味しく、栄養も豊富で満足感があります。肉の代わりに加えてスパイシーなミートソース風にしました。
<材料> グラタン皿1皿分
(ソース)
・ごま油きよら(太白)…大さじ1
・にんにく(みじん切り)…1片
(A)
・玉ねぎ(みじん切り)…1/4個
・セロリ(みじん切り)…5cm
・ローリエ…1枚
(B)
・カムット小麦…茹でたものを1/2カップ
・トマトピュレ…100g
・有機白みそ…大さじ1
・足助仕込三河しろたまり…大さじ1
・ナツメグ…小さじ1/4
・セージ…少々
・黒胡椒…適量
・七五三塩…少々
(マッシュポテト)
・じゃがいも(蒸しておく)…中1個
・無香ココナツオイル…大さじ1
・無調整豆乳…80cc
・蜂蜜…大さじ1
・七五三塩…小さじ1/4〜調整
・バニラエキストラクト…少々
*材料すべてをフードプロセッサーで滑らかにしておく
<つくり方>オーブンを200度で予熱しておく
①フライパンでごま油とにんにくを炒め、香りが上がったら(A)を加えてさらに炒め合わせる。
②玉ねぎがキツネ色になるまでよく炒めたら(B)を加え5分程煮込む。
③グラタン皿に②を入れ、マッシュポテトを重ねてオーブンでこんがり焼き色がつくまで焼く。
使用食器:森修焼 グラタン皿 オリエンタルブルー
かわらない小麦と私
私「ちょっと前、ふう君はなんだったの?」
次男「ちょっと前はねぇ……。赤ちゃんだったよ!」
夫「ボクはちょっと前でもオッサンか」
次男は爆笑しながら、少し考えた後にこう言いました。
「ママはね、ちょっと前もママやで」
なんだこの気遣いのできる11歳。今月のテーマは「かわらない小麦」です。最近、スペルト小麦やアインコーン小麦など「古代小麦」が注目されています。今回ご紹介するのは「カムット小麦」。茹でると明るい黄色で、大粒のぷりぷり感とほんのりコーンのような甘い香りが特徴。私の料理教室でスペルト小麦と食べ比べをすると、ほとんどの生徒さんが「カムット小麦派」と答えるほどの驚きのおいしさです。
カムット小麦と出合ったのは2015年。まだ古代小麦に注目する店舗がほとんどないなか、プレマさんではすでにカムット小麦とスペルト小麦がプレマシャンティに仲間入りしていて、大興奮したのを覚えています。玄米とは異なる香ばしい風味と消化の良さに魅了され、料理教室の小麦粉をすべて古代小麦に切り替えました。製パン業界だけでなく、一般製菓や料理にも取り入れられるレシピ作りをしています。
また、古代小麦の話をするうえで外せないのが、国内初でスペルト小麦の栽培に成功した廣瀬さんの存在です。彼は「私はスペルト小麦のお父さんやと思ってるんです」と語るように、大量生産から距離を置き、古代小麦の価値を大切に守り続け、さらに大学で日夜あたらしい小麦品種の研究にも取り組まれています。
1万年以上も品種改良せず、脈々とつないできた古代小麦。その歴史と生産者たちに感謝と尊敬を贈りたいと思います。