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生産者さん紹介

プレマの商品を作ってくださっている生産者さんたちを紹介。 その魅力に迫ります

もの・システムを見出す 出会いとユニークな発想
日本シーエイチシー(株) (株)コロンヘルス研究所 (株)バイオスインコーポレーション 取締役社長 古川 裕祥 氏

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手動式災害時用浄水装置「きゃりーぴゅあぴゅあ®」や、子宮頸がん検診が気軽になる「女性用検査パンツ(検査用パンツ)」。これらを今だからこそ世に広めたいと考えているのが、日本シーエイチシー(株)などの取締役社長を務める古川氏。これまで、「水」をライフワークとして、医療会社の設立や「腸内洗浄システム」の普及、腸内細菌の研究など、人の健康に欠かせないもの・システムに挑戦してきた古川氏。その多彩な生き方の一端を伺いました。

「私の信条はシンプルイズベストですね。複雑は時として迷路にはまってしまう。そんなときに原点に戻って考える。それに助けられていることも多いです」と古川氏

「きゃりーぴゅあぴゅあ®」を開発したのは、(株)エイアイティというメーカーです。偶然に人のご縁で訪問したときに、なんと40年前に創業者と知り合いだったことを知ります。そこに置いてあったのが、一見派手な「キャリーバック」に見える「きゃりーぴゅあぴゅあ®」。実は浄水装置という製品の説明を聞き、3・11大震災での苦い経験を思い出しました。

当時、私は新浦安に住んでいたのですが、震災直後、とにかく苦労したのが水の確保。人間は水が不可欠です。しかし、避難所で配られたのは一世帯に対してペットボトル数本。家族のための飲料水に加え、大量に必要な生活用水の確保にも苦労しました。水がないと汚れた手を洗うこともできず、トイレを流すこともできないので、ひどい臭いもしました。また、新浦安は液状化現象がひどく、水を確保するために遠くに行くのも難しい状況でした。当時、85歳の母が近くに住んでいたので、 20リットルの石油缶に水を入れて運んだのですが、歩くのも大変だったのを覚えています。そんな3・ 11 での経験が記憶に強く残っていた私は、もちろんその場で「きゃりーぴゅあぴゅあ®」の購入を決めました。

3・ 11 で被災した当時、飲料水も生活用水も不足していましたが、目の前に水はあったんです。それは破裂した水道管から吹き出た水でした。道路がまるで川のようになっていたのを覚えています。ただしそれは、生活用水にすら使えない泥水でした。しかし「きゃりーぴゅあぴゅあ®」があれば、泥水や、池の水などからでも手動ポンプを使って簡単に飲料水や生活用水を確保できます。このポンプは、開発で苦労した点のひとつだといいます。浄水のためにはフィルターを通して簡単に使えて、持ち運べるものしたい。工務店で見つけたポンプを改造してもらって、今の自転車の空気入れのような簡単に使える形となったそうです。変わった商品名は、キャリーケースのような見た目と浄水装置というところからきており、印象に残りやすいようにつけられたようです。

「きゃりーぴゅあぴゅあ®」は、最初は自分に必要だったから購入したもので、販売をするつもりはありませんでした。しかし、3・ 11 に関する集まりや、被災経験のある人に話をすると、すぐに買いたいといわれます。最初はメーカーを紹介するだけでしたが、徐々に数が増え、販売を手掛けるようになりました。売ろうとしているのではなく、自分の経験を話しているだけなのですが、頻繁に災害が起こるようになった今、購入希望者が殺到しています。今後、自治体や保育園・介護施設・町会など、地域の防災を担うところに導入してもらいたいと考えています。

実は「きゃりーぴゅあぴゅあ®」は私が手掛ける事業のなかではかなり毛色が違うものなのですが、「水」という点では共通しています。私がメインとしているのは、日本シーエイチシー(株) 、「腸内洗浄」や腸内細菌を研究する研究所など医療に特化した事業です。腸内洗浄は、腸を水で洗浄して宿便を取るという治療法です。きっかけは父の大腸ガンで、当時、日本は大腸ガンによる死亡者数が世界一多く、それなのにそれがなぜなのか誰も明確な答えを持ちませんでした。疑問をそのままにしておけない性質の私は、ある日、ドイツを訪れ、腸内洗浄のメーカーに出会います。腸内洗浄の歴史は古く、エジプト紀元前からあるそうです。また、現在はコンパクトになり機械化され世界的に広がっていることを知りました。そしてこれこそ、世界一大腸がんの死亡者が多い日本に必要なものだと確信、残された生涯の役目にしようと決意します。

その後、腸内洗浄を日本に普及させるため、医療学会によく参加していたのですが、あるとき、大学付属病院の女性医師に声をかけられます。この先生との出会いが、「女性用検査パンツ(検査用パンツ )」販売のきっかけです。彼女は自身の経験から、子宮頸ガン検診で恥ずかしくない検査着を考案しました。子宮頸ガンは早期発見が大切なのですが、当時、日本の子宮頸ガン検診の受診率は 23 ・7%と世界でも低く、毎年多くの人が子宮頸ガンで亡くなっていました。そのことを知り、大腸ガンと同じく日本の問題(文化)だと感じました。子宮頸ガン検診の受診率が低い原因のひとつが、検査を恥ずかしいと感じる人が多いことです。検査率をあげることで少子化問題解決の可能性の一つになればとの思いで、婦人科・検診センター・人間ドックなどに普及するお手伝いが始まりました。のちに女性用検査パンツは特許を取得することになります。私が声をかけられたのは特許申請中のときで、販売で協力してくれる人を探していて、私の名前があがったそうです。

私の人生は、社会に出たころからの考えは不変ですが、本当に展開が激しく、そのおかげで幅広い人との出会いがあります。「出る杭は打たれる」ということわざがありますが、出過ぎてしまえば打たれないと考えています。だから叩かれるほどエネルギーが湧きます。今でも、この世にうまれてきた役目探しが明日のエネルギーを生み出しています。それが腸内洗浄であり、腸内細菌研究だと思います。一見、医療とは直接関係ないように見えることも、我々の社会は人で構成されているので、みなつながっているのです。

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もの・システムを見出す 出会いとユニークな発想日本シーエイチシー(株) (株)コロンヘルス研究所 (株)バイオスインコーポレーション 取締役社長 古川 裕祥 氏

- 生産者さん紹介 - 2020年3月発刊 vol.150

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