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今さら聞きにくい「よく聞く言葉」を詳しく解説します

プレマ株式会社
お客様コンサルティングセクション
マクロビ業界に30 年以上

岸江 治次 (きしえ はるつぐ)

2013 年プレマ入社。マクロビオティック活動歴を活かし、主に、商品の開発と営業に関わってきた。
趣味は読書と映画、好きなジャンルはミステリー。最近のおすすめ映画は「ルーシー」。
無双原理の時空の概念を捉えるのにマスト。

プロテインは摂ったほうがいいの?

投稿日:

痩せたくて入会したジムでプロテインを勧められました。普段から豆腐や肉を食べていますし、マッチョになりたいわけではないのですが、摂る必要はあるでしょうか?(推し活に夢中の母)

答える人  プレマ株式会社 お客様コンサルティングセクション 岸江 治次

まずは自分の体と向き合うことから

プロテインといえば、アスリートや体を鍛えたい人が主に飲むものというイメージがありましたが、今では健康や美容にいいと注目されています。プロテイン(Protein)は、日本語に訳すと「たんぱく質」です。多くの人が知っているように、内臓や皮膚、髪、爪に至るまですべての細胞はたんぱく質でできており、日々の新陳代謝によって細胞が入れ替わるため、たんぱく質は積極的に摂るとよいでしょう。たんぱく質は肉や魚、大豆などに多く含まれ、普段の食事で十分に摂ることができます。しかし、現代人はたんぱく質が不足しがちで、さらに加齢とともに食事量が減り、筋肉が衰えて寝たきりになるなど、たんぱく質不足による影響が顕著に体に表れるため、注意が必要です。

たんぱく質はアミノ酸の集合体です。アミノ酸は20種類あり、9種類の必須アミノ酸と11種類の非必須アミノ酸に分類されます。非必須アミノ酸は体内で作られますが、必須アミノ酸はたんぱく質の合成に必須であるうえに体内で作ることができないので、食事で摂り入れるしかありません。食べ物に含まれるたんぱく質と必須アミノ酸の量のバランスを数字で表した指標として「アミノ酸スコア」というものがあり、アミノ酸スコアの高いものを摂ると合理的にたんぱく質が摂れるといわれます。しかし、例えば、たんぱく質が多いイメージのある牛・豚・鶏の肉は、アミノ酸スコアは最高値の100ですが、肉を食べると必ず脂質を摂ることになるため、脂質の摂りすぎによるデメリットも考える必要があります。そもそも、肉でも大豆でもたんぱく質は体内に入るとアミノ酸に分解され、アミノ酸には動物性も植物性もないので、肉に固執する必要はありません。また、健康のためにはたんぱく質以外に糖質やミネラル、ビタミンなどをバランスよく摂ることが大切なのは広く知られる話。たんぱく質を効率よく摂るためといってアミノ酸スコアばかりを意識してほかの栄養素をないがしろにすると、たんぱく質を代謝できない体になってしまい本末転倒です。バランスよく栄養を摂取し、しっかり代謝できる体をつくることが重要です。

アミノ酸は、最も重要な役割としてたんぱく質の合成を担っていますが、体内のさまざまな化学反応を進める酵素や神経伝達物質、副腎皮質ホルモンの生成も担っています。つまり、たんぱく質不足は身体面だけでなく、精神面にも大きな影響を及ぼします。そして、たんぱく質の再合成のためには、1日50gほどを摂取する必要があるといわれますが、個人差があるので、自身にとってどれだけ必要かを見極めていくことが大事です。そのうえで日々の食事で足りない場合にプロテインを摂るのは非常に有効です。牛乳や大豆のアミノ酸スコアが100であることから、プロテインはホエイや大豆原料のものが主流ですが、おいしくするために甘味料を添加されていることが多いです。最近では米やかぼちゃ、ひまわりの種を原料にしたものもあり、甘味料なしでもおいしく、アミノ酸スコアも高いものがあります。そういった良質なプロテインを探して有効活用してみてはいかがでしょうか。

- 基本のき - 2025年3月発刊 vol.210

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