昨年末、愛媛に2週間ほど帰省しました。こんなに長く過ごすのは、上京して以来約20年振り！　今回の帰省の目的は家業の手伝いでした。

私の地元は、最寄りのコンビニまで車で10分かかり、15分ほど車で走らないと信号もないような田舎町です。東京と比べると、ものすごいギャップや不便さを感じますが、代わりに得られるものも多いと改めて感じました。

ひとつは太陽のリズムに合わせた生活。朝7時に朝日を浴びながら仕事に向かい、夕方に仕事を終えて、夕食は遅くても18時スタート。必ず24時まで（早いと22時）には寝るという、東京の生活ではしたくてもなかなかできない健康的なライフスタイルに変わりました。その結果、スマートフォンに触れる時間が圧倒的に減少しました。普段から1日のかなりの時間をスマートフォンとともに過ごしていて、使用時間は平均5時間を超えることも珍しくありません。それが愛媛にいる間は、半分以下の時間でした。家族との時間はもちろん、田舎ならではでしょうか、いろんな人が気軽に家を訪れ、長く話をして帰ります。お正月には家族みんなでカードゲームをしたり、姪による謎の運動にも付き合わされたり……。とにかく人と一緒になにかをしている時間が多く、結果的に、自然とスマートフォンに触れる時間が格段に減ったのです。

実家の前には海が広がり、後ろには山があります。自然豊かなこの場所だと、意識しなくてもアーシングができます。東京にいると体の負担を減らすために、弊社の製品に頼りながら日々過ごしていますが、ここだとそれほど必要ないかもしれません。

「とても体に良い健康的な生活ができる！」「田舎は素晴らしい！」という地方移住をおすすめする話に聞こえますが、本当になにもありませんので、学生時代は早く地元から出たくて仕方がありませんでした。今でもきっと、1ヶ月も過ごすとなにか物足りなさを感じてしまうでしょう。実際、年が明けて東京に戻ると、人の多さに煩わしさを感じつつも、最先端の物事へのアクセスのしやすさや、情報の多さは地元では感じられないとも思いました。

そして、プレマルシェ・ジェラテリアに立ち、この空間で過ごす今も大好きで大切な時間だと改めて感じるのです。東京と田舎のどちらの良さ（大変さ）も知ってしまいました。家族から愛媛に戻って来てほしいと声がかかっている今、揺らぐ心の着地点が見つかるのはまだ少し先になりそうです。

プレマルシェ・ジェラテリア中目黒駅前店
プレマルシェ・スタジオ中目黒フィットネストレーナー
赤坂 麻里奈（あかさか まりな）
好きなこと、やりたいことを自由に貫く末っ子獅子座。気づけば東京での生活のほうが長くなっていることに驚きつつ、澄ました顔で都会で生活していますが、いつまで経っても標準語のイントネーションには苦戦しています。