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エシカルファッションライフ

【Vol.91】私のエシカルファッションライフのはじまり

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 みなさまこんにちは! はじめまして。
 株式会社HighLogic 代表、Liv:raデザイナーの小森優美と申します。
 みなさまとご縁をいただけましたこと感謝いたします。今回ははじめましてとなりますので、簡単な自己紹介となぜ今の仕事を始めたかをお伝えしたいと思います。
 私は現在京都でオーガニックコットンを中心に使用したエシカルファッション(※)ブランド「Liv:ra」を展開しています。始めてもうすぐ2 年になりますが実は以前はまったく別の仕事をしていました。株式会社HighLogic は創業から5年になるのですが、始めたときは実はファストファッションの通販の仕事をしていたのです。ここのお客様には怒られてしまうかもしれませんが、以前私はまったく何の疑問も持たずに大量消費大量生産の世界の仕事をしていました。
 きっかけは東日本大震災でした。あの時、被災した方々の何か助けになりたい、力になりたいと感じた方はきっとたくさんいたと思います。私もその中の一人でした。私は当時大阪にいたので、遠く離れた場所に出来ることは限られていましたが、それでも募金をしたり、物資を送ったりしていました。ですが、募金も物資も不思議と長くは続けられないのです。私はしばらくするとすぐに日常に戻り、いつものように仕事をするようになりました。
 けれど、心の中の疑問は消えることはありませんでした。私は大阪にいたので被災しなかったのですけれど、周りの人たちは数日経てばほとんど気にしていない人がほとんどでした。テレビやネットで見る混沌とした状態と日常の変化のなさのコントラストに少々頭が混乱しました。この時から自分のことも含め、社会貢献を人の日常に持っていくには一体どうすれば良いのかをずっと考えるようになりました。
 社会貢献というものに興味を抱いた私は同時に自分の眼の前にある商品がどこから来るのかを気にするようになりました。ずっとアパレルで働いていたので生産の背景は知っているつもりでした。安い物はどこかの誰かが犠牲になって出来ているということはわかっているつもりになっていたのです。でもわかっているつもりでしかなかったようで、向き合えば向き合うほど過酷な生産状況に悲しくなってしまいました。プライベートでは化粧品、シャンプー、食材などさまざまなオーガニック商品を揃えるようになり、有機野菜のレストランに行くように心がけるようになりました。ですが仕事は変わらずファストファッションだったので、自分の買いたいものと売っているものの差に疑問は増え続けるばかりでした。
 やがて、自分の商品を嫌々売るようになった頃、レビューに文句をたくさん書かれるようになりました。同じ商品を売っている他社のサイトには書かれていません。ここで目が覚めたような思いをしました。
 自分が良いと思うものを売らなければいけないんだ。嫌々は、お客さんにも伝わるに違いない。本当に良いものを売ろう。誰かの犠牲の上に成り立つ安いものを売るのではなくて、オーガニックの良いものを売りたい。
 そう強く感じた時、オーガニックでかわいい商品を作れば、「社会貢献を人の日常に持っていく方法」も同時に自然と解決することに気がつきました。
 地球も、生産者も、工場の方々も、私も、お客さんも、関わる誰もがハッピーになれる洋服を作ろう。社会貢献はしなければいけないことでも特別なことでもなくて、ただシンプルに良いものを共有することから生まれるということを、たくさんの人に伝えたい。
 そんな思いから約2年前にファストファッションの通販の仕事を突然辞め、オーガニックファッションブランド「Liv:ra」を始めました。
 いろいろなことがありましたが、好きな仕事を通して多くの方と関わることが出来て、私は今とても幸せです。
 この連載では今後、Liv:ra が関わる職人さんの素晴らしい技術や、私の日常や哲学、さまざまなことについて書いていきたいと思います。
 みなさま、改めてよろしくお願いいたします!

小森 優美

株式会社Highlogic 代表
「楽しく世界を変える」がコンセプトのオーガニックコットンブランドLiv:ra デザイナー。
世界を変えるパワーはカラフルでハッピーなんです。
http://yumikomori.com

- エシカルファッションライフ - 2015年4月発刊 Vol.91

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