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エシカルファッションライフ

【Vol.95】エシカルの基準

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こんにちは! Liv:ra デザイナーの小森です^^

暑い! 暑い! 暑いですね~。私は京都に住んでいるのですが、京都の夏は湿気が多くて本当ムシムシするんです。湿気のことを知らずに京都に旅行に来られて、たいそうゲッソリしている海外の観光客の方を見るのが京都の夏の風物詩とも化しています。笑

さてさて、夏から秋にかけてファッション業界は次の2016年春夏のコレクションの発表が世界中でどしどし行われます。皆さんご存知ニューヨーク、パリ、ミラノ、東京の4大コレクションや、それ以外にも様々な場所でファッションの祭典が開かれます。エシカルファッションも例外ではありませんので、私は今来シーズンの展示会の準備で毎日とても慌ただしく過ごしています。エシカルファッションの本場は欧米なのですが、コレクションの発表、展示会はベルリンファッションウィークが最もメジャーな場所です。
今年はLiv:ra もベルリンエシカルファッションショーという展示会に出展させていただいております。また次回にレポート報告を考えておりますのでお楽しみに! ベルリンというとドイツの首都ですが、ドイツは世界でもかなり著名なオーガニック大国ですね。私もドイツブランドのコスメや洗剤を好んで使用しています。エシカルファッションがベルリンに集結するのはこういったドイツのオーガニック大国の背景があると思われます。コスメや洗剤と同じようにベルリンファッションウィークのエシカルファッションにはかなりのブランドの数があり、オーガニック度の高い物からデザイン性を重視したものなど、色々なバリエーションを楽しめます。
しかし、大量のエシカルファッションにまみれると、ふと疑問にぶつかる時があります。それが自然のモノであろうがあまりに大量のモノに囲まれると、あれ? エシカルってなんだっけ……とだんだんとゲシュタルト崩壊が始まります。
たとえばオーガニックコットンを使用していてもそのメーカーが大量生産で大量消費を促していれば、もはやエシカルかどうかはよくわからなくなってきます。それよりも一点モノの皮を生涯大事にする方がエシカルなのではないか、とか、むしろトレンドを作って年に2回コレクションを発表して消費を促すこと自体、エシカルではないよね……とも思ったりします。
きっと正しい答えは一生見つからないと思うのですが、湧き出る自分の疑問の中を数年ぐるぐるぐるぐる回った結果、私なりの答えにはたどり着くことができました。
エシカルでないかエシカルかって、作り手の想いが全てなのではないでしょうか。
たとえば、ただお金になるから、もしくは良く見られたいからという理由でオーガニックコットンを利用すれば、いくら素材に気を使ってようがそれはエシカルではないと思いますし、買い手にもオーガニックコットンの良さがまったく何も伝わらないと思うのです。逆に素材は普通でもその人のために心を込めてハンドメイドで作ったものはきっと大切に長年使ってもらえるだろうし、買い手にとても暖かい気持ちを与えることが出来ます。
頭ではなく心で捉えればどちらがエシカルかははっきりわかると思います。私たちはただモノを買うのではなくモノの先にある気持ちだったり、愛だったりという見えないものを意識しながら生産や消費をするべきで、それがエシカルということなのではないだろうかと、私は思っています。

私たちは実は目に見えるものを売買しているのでなはく、お金やモノを通して見えないものを交換しているのではないでしょうか。目に見える素材や品質表示よりも、そのものがどこから来てどんな気持ちで作られたものなのか、ということに想いを馳せながら消費活動を楽しめば、世界はきっと素晴らしい方向に向かうのだろうと思います。

小森 優美

株式会社Highlogic 代表
「楽しく世界を変える」がコンセプトのオーガニックコットンブランドLiv:ra デザイナー。
世界を変えるパワーはカラフルでハッピーなんです。
http://yumikomori.com

- エシカルファッションライフ - 2015年7月発刊 Vol.94

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