こんにちは! Liv:ra デザイナーの小森です^^
あけましておめでとうございます! ! ついにやってきました2016。早いですねー。あっという間ですね。一年があっという間なように、きっと人生もあっという間なんだろうなと常々思います。後悔のないよう思いっきり生ききりましょうー! というわけで2016年もどうぞよろしくお願いいたします~。みなさまの今年の目標は何でしょうか? この一年の初めに目標をしっかり決めて、焦らず頑張りすぎずのんびりすすんでいきたいですね!
さて、この間東京でとあるアーティストさんの個展に行った時のお話です。そこにはとても美しい木の絵が飾られていて、そのあまりの美しさに私が魅入っているとアーティストさんが“これは奈良公園の木をイメージしたのですよ。”とおっしゃってくれました。奈良生まれの私はとても嬉しくなって、自分が奈良生まれであることをアーティストさんに伝えると、アーティストさんは自分は奈良が本当に大好きだ、と熱く語ってくださいました。
“現代は消費社会のため、すぐに古くなるデザインが主流であるけれど、奈良時代の奈良の人は千年先に残るデザインを考えていた。国際都市でもあった奈良は非常に感性の優れた人々がたくさんいたのですよ。”とアーティストさんは教えてくれました。
私はそれを聞いて、心から感動しました。普段奈良生まれと言うと90%くらいはバカにされるので、私自身奈良にコンプレックスを抱いていたのですが、このアーティストさんの言葉は私の奈良嫌いを払拭するどころか、自分の生まれ故郷に対して誇りを取り戻してくれる言葉だったのです。
奇しくも私はちょうど現在のファッションのシーズンというものに辟易としているタイミングだったのです。前回からランジェリーだけではなく洋服を作るようになり、業界の流れに基づき春夏、秋冬と半年クルーでコレクションを発表するようになってきたのですが、半年の流れでするとどうも忙しくて大変。自然なものを売っているのに不自然な流れになってしまうのです。
そのファッション業界に対するぼんやりとした疑問は、アーティストさんの言葉ではっきりと私の心に浮き彫りになりました。 エシカルという自然や調和を大切にするファッションは、現状のファッション業界の流れに合わせる必要はないし、合わせてはいけないんだ。奈良生まれのエシカルファッションデザイナーとして、千年は難しいかもしれないけれど、半年で古くなるものではなくて、ずっと長く着られるファッションを作ろう。私はそう誓いました。
というわけで、私の2016年の目標は、素材の素晴らしさだけではなく時間と共に色あせず、ずっと大切に出来るファッションを作ることです。古くならないファッションとはどういうものかをたくさん考えましたが、個人的にとある結論に達しました。それは作り手の想いに全て込められているのだということです。 なぜ現代のファッションが半年で古くなってしまうのかといえば、それは作り手が無意識に業界のルールに当てはめてしまっているからだと思うのです。それを意識して変えて、千年先をイメージした奈良の人々のように、もっとひとつひとつのものに価値を与えていくことが私にはきっと出来ると思うのです。
いつの間にかスピード重視な消費社会の象徴のような存在になってしまったファッションですが、おしゃれとは本当は自分の小さな幸せのための宝物を持つことから生まれたはずです。地球、生地屋さん、職人さん、工場さん、自分、購入者さんみんなが幸せになるイメージをしながら長く使える宝物のような商品を作り、ファッションは消費の産物ではなく、永く続く幸せのためにあるということをLiv:ra の商品を通してたくさんの人に伝えていければなと思います。機会があればみなさんの目標も聞いてみたいですね。
では素敵な一年の始まりを!
小森 優美
株式会社Highlogic 代表 「楽しく世界を変える」がコンセプトのオーガニックコットンブランドLiv:ra デザイナー。 世界を変えるパワーはカラフルでハッピーなんです。 http://yumikomori.com |