こんにちは! Liv:ra デザイナーの小森です^^
紅葉シーズンが始まり、秋独特の美しい自然が繰り広げられる日々ですが、みなさまいかがお過ごしでしょうか。この季節ならではの旬の食べ物や自然と触れ合い、やがてくる冬に備えたいですね。
さて、今回はファッションに限らず色々なことに応用できる、“ポジティブ”と“ネガティブ”の考え方をお話ししたいと思います。これを書いている現在、日本は政治の面で大きな方向転換を迎えました。これからも色々な変化が訪れるであろう局面に私たちは生きていますね。この変化の時代は特に自分の選択が重要になってくると思いますが、みんなでできるだけポジティブな選択をしていきたいところです。
ところで、非常によく聞くこの単語たちですが、ポジティブとネガティブって一体どういうことでしょうか? 直訳すると積極的と消極的、陰と陽などの意味があります。光と陰、明るいと暗い、などの印象も強いでしょうか。
でも実は私にはすごく明るく積極的でも“ネガティブ”だなぁ~と思う人もいるし、控えめで積極的でなくても“ポジティブ”だなぁ~と思う人もたくさんいます。私が考えるポジティブとネガティブは、シンプルに“統合”と“分離”、つまりまとめる人と分ける人なのです。
どういうことかといえば、たとえば賛否が分かれるあるひとつの事柄をめぐり、数人で会議をしているとします。ポジティブな人はものごとを“まとめる”習性があるので、反対意見の人々を決して否定せず、そういう考え方もあることを本心から理解し受け止めます。けれど同時に自分の意見をしっかりと持ち、自分の考えを実現するための自分の案を持ち、納得させるために実際に行動して証明していきます。もしこの案が大勢にメリットのあるものであれば、いずれ反対の方々も受け入れてくれるでしょう。
ネガティブな人は、ものごとを“分ける”習性があるので、反対意見を絶対に認めません。ネガティブが強い人ほど反対意見に対して強い恨みのような感情すら抱きます。そして反対の意見の人を見下したりバカにしたり喧嘩腰の態度をするので意見を受け入れられることはまずありません。そうして会議は平行線に終わり、さらに同じ意見の人とさえも内部分裂が起こりだし、孤立するか、同じような意見の人たちと愚痴を言い合っているでしょう。
いかがでしょうか。
これはみんなで意見をひとつにまとめることが大切だというお話ではありません。どんな意見であろうとポジティブ(統合的)なアクションと、ネガティブ(分離的)なアクションでは結果が全く違うということをお伝えしたかったのです。
なにかをしようとする時に意見が分かれることは日常にたくさんありますが、もしも意見が違う人を納得させたければ、その人々に喧嘩腰ではうまくいくわけがありません。自分のポジティブなアクションで納得してもらうことが最も効果的な方法でしょう。
世の中には一見、ごもっともなことを言っている人はたくさんいます。ですが、何を言っているかよりもどう行動しているかは本当に大切なことだと思います。平和を謳いながら攻撃的な発言をする人は、刺激的で気持ち良いです。ですがそれでは意見の二極化は進む一方で、最終的にはどちらかが暴力的な解決方法に進んでしまうでしょう。今を生きる私たちに必要なことは、世の中には色々な考えがあるのだということを理解し、その上で自分はこうするという意思を持って行動することではないでしょうか。
それが最もポジティブな問題解決方法だと思うのです。
大きな事を動かすリーダーにならなくても、世界を変えようとしなくても、私たちのそれぞれが自分の日常生活で私たちが小さな“ポジティブ”アクションを繰り返すことで、その効果は細胞分裂のようにどんどん広がり、結果的に社会に大きな影響を与えることが出来るのではないでしょうか。
小森 優美
株式会社Highlogic 代表 「楽しく世界を変える」がコンセプトのオーガニックコットンブランドLiv:ra デザイナー。 世界を変えるパワーはカラフルでハッピーなんです。 http://yumikomori.com |