日本には四季があって恵まれているなぁといつも感じますが、特にこの秋のにおいや雰囲気がたまらなく好きなのは、秋に生まれたからでしょうか。 四季は自然の中で必要だからこそ起こる現象で、植物も動物も、私たち人間も自然の一部と考えますと、いわゆる【身体の変わり目】があるのは必然です。私たちの祖先もずっと昔からそれを乗り越えて私たちにここまでいのちを繋いできてくださったのであり、そのことに思いをはせると、私たちの代でも身体や知恵を大切に育んで次につないでいきたい、と思います。
日本では昔から『厄年』といわれる年があります。これは本来、悪いことが起こる、ということではなく、身体の変わり目だから養生しましょう、という知恵だといわれます。このいわゆる【からだの変わり目】で身体ではどんな事が起こっているのでしょうか。
人間の【からだの変わり目】は女性では大きくわけて三つあるといわれています。
一つ目は思春期。子どもの身体から大人の身体に入れ替わる時期です。一般的には中学生~高校生くらいまでのイメージで個人差はありますが、ちょうど、お薬の使用量で【大人】基準が15歳未満、以上で分けられる事でも理解できます。身体の中では子どもから大人へと細胞もベースアップの真最中で、栄養やエネルギーを得るために食欲が旺盛になったりたっぷりと休息が必要だったりするのですが、その栄養や休息を有効にするために実はとてもたくさんの【生体水】(=身体の中の水)が必要になってきます。
生体水は普段から生命を維持する事のすべてに関わる必要不可欠なもので生体水の質が良く量がたっぷりありますと、摂った栄養をしっかりと有効活用し、排泄もでき、体温を調整し、免疫を発揮させ……と元気な身体とピカピカのお肌を維持することができます。ところが、このからだの変わり目になりますと、いつもの生体水の量では賄えない程の量が必要になってきてしまいます。 これは、からだの変わり目だけでなく、季節の変わり目や、体調不良時なども同様で、身体の中での変化が大きければ大きいほど必要とする生体水の量も増えます。
思春期が終わり完全に大人の身体にベースアップ後しばらくして、いわゆるお肌の曲がり角の時期に【変わり目】がまたやってきます。そして最後の大きい変化が、更年期のある時期です。
一生単位で考えますと、厄年にあたるところがおおきな身体の変わり目で養生し時ですが、これをもっとミニマムに考えますと、一年の中でも芽吹く時、排泄(デトックス)の季節、という流れがあり、一か月中でも特に女性は月経の加減によっても変化がありますね。昔とは食べ物や環境も全く違うので、厄年に必ずしもあてはまらなくなってきていますので、一般的な年齢にかかわらずご自身の身体の声を聴きながら丁寧に身体と向き合っていけたらいいですね。
以前、お寺の住職の奥様から薬膳料理を教わったことがあったのですが、その奥様がとても興味深いお話しをしてくれました。 『女性には毎月月経があり、出産をして、デトックスする機会が多いけれど最大のデトックスは更年期よ。それはそれは身体もこころも大変な変化が起こるの。でもね、それをしっかりと乗り越えていくと、人間一皮も二皮もむけたような素晴らしい変化が待っているの。しっかりと乗り越えてちょうだい。そしてぜひお楽しみにね!』
わたしも新しい自分になれるようワクワクしながら、そして身体の変化に負けないようにオーブスのお水をしっかり飲んで乗り越えていきたいと思います。
執筆:オーブス ヘルス&スキンケアアドバイザー かのう 未来子 アトピーをはじめ、長年様々なスキントラブルの経験から、スキンケアや食生活、身体の歪みケアや生活習慣全般を見直し、店頭催事や講演・講習会を通じて、皆様とともに美や健康を追及すべく情報を共有する事に尽力しています。 |