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中川信男の多事争論

「多事争論」とは……福沢諭吉の言葉。 多数に飲み込まれない少数意見の存在が、 自由に生きるための唯一の道であることを示す

プレマ株式会社 代表取締役
ジェラティエーレ

中川信男 (なかがわ のぶお)

京都市生まれ。
文書で確認できる限り400年以上続く家系の長男。
20代は山や武道、インドや東南アジア諸国で修行。
3人の介護、5人の子育てを通じ東西の自然療法に親しむも、最新科学と医学の進化も否定せず、太古の叡智と近現代の知見、技術革新のバランスの取れた融合を目指す。1999年プレマ事務所設立、現プレマ株式会社代表取締役。保守的に見えて新しいもの好きな「ずぶずぶの京都人」。

【Vol.20】プレマ的不況打開の秘策

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01ga_13_2.jpgこの駄文はお客様に読まれるものだという前提で、あえて思い切った表現をさせて頂きたいと思います。その思い切った表現の根拠となる私の不況打開の秘策は『私たちこそ、不況打開の原動力だ』というものです。

あまりに自己愛的なもの言いですので、誤解のないよう補足させて頂くとすれば、私たちのような中小企業、それも何らかの強い理念に突き動かされるような思いとともに派生した会社こそが、次の時代を築きあげていくだろうというのが、私の未来展望なのです。というのも、今もっとも不況に苦しんでいるのは、おそらく「自己利益の探求」が「この世界で存在する意味を考え続けること」よりも優先された企業であり、業界ではないでしょうか。利害関係が複雑に絡み合った大きな会社も同様に非常に厳しい状況にあると思います。数年前、ライブドアや楽天などによる買収合戦をきっかけに「会社は誰のものか」という論議が盛り上がった時期があります。ある社長は株主や出資者のためのものであると言い、ある社長は従業員のもの、そして世の多くの社長は会社は自分のものと考えていたでしょう。私はあの論議の最中、『会社は誰のものでもない。よりよい未来のためのものだ』と突然に閃き、そしてそれを希求し続けてきました。
 
とはいえ、私たちは非常に弱小かつ荒削りな存在であり、と同時に不況や法的規制の強化で一気に飛ばされてしまうかも知れないという恐怖はいつもぬぐえません。世の中の経営者ならこの気持ちがない人はいないでしょう。しかし、私たちはそれでも未来のためにあり続ける必要があり、そのためにあらゆる策を練りながら微調整を繰り返す必要があります。先日、新卒採用で面接に来た学生さんから「中川さんはこの資本主義のフレームが崩壊していくなか、次の日本企業のあり方はどのようであるべきだと思いますか?」と質問されました。私は今まで述べたようなことに加え、「次のより進化した資本主義は、意識高い中小企業の群れで構成され、それが不況打開の突破口になると考えています。それ故に、政府が不況対策を行うのであれば、大企業をつぶさないために死力するよりも、一時的に社会が激しい痛みを受けたとしても中小企業支援にあたるべきだと思います」と答えました。そんな中小企業がこの苦しみの中から続々現れ、そして日本の再起をすることになるでしょう。中小企業は利害が簡潔で、社長や働く人の思い一つでどちらにでも舵を切ることが出来ます。

2005年の景気上向きの最中、私たちはコーポレートイメージとして『ほんとうの時代が始まる前に、まじめに、さらにユニークに』という言葉を冠しました。この言葉の意味は何ですかと何度も聞かれ、あまり具体的な未来予測ばかりを述べると気持ち悪いだろうと思い、『何かのきっかけで一気に社会が変わるときが来るだろうから、私たちはそれまでにそれに堪えうる存在になりたいという意味です」と答えましたが、まさにこの大恐慌がその引き金になるとは、因果な話です。どんな時代になったとしても私たちは愛するお客様はじめ、関係する全ての人が、プレマ=大いなる愛が存在してくれてよかったと思って頂ける会社であり続けたいと決意を新たにしています。

- 中川信男の多事争論 - 2009年4月発刊 Vol.20

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