右手を左肩において、左手を右肩においてぎゅーっと自分を抱きしめるときっと自信がわいてきます。9月は「決断」の時。2011年後半に向けて、自分の心の声に目を向けて過ごすといい1ヶ月になりそうです。活発に働いていたエネルギーが安定の方向に向かうので、無理をせずに、ゆったりと過ごす、自分を大切にしてあげたい1ヵ月になります。そんな9月に食べて欲しい穀物はもち粟と玄米のもち米、お野菜ではカボチャ、海藻ではあらめがおすすめです。甘い味と安定のエネルギーがココロとカラダを癒す効果になりそうです。
さてさて、今回は夏の思い出のお話を少しさせてくださいね。
8月3日、私は新潟県長岡市の花火大会に参加して参りました。今から65年前の昭和20年8月1日に大型爆撃機が長岡市を来襲し、1,480名の尊い命が失われたそうです。その悲しみから立ち上がるために翌年8月1日にあげられた花火。その花火は長岡市民の心を慰め、励まし、不撓不屈の精神でまちの復興に臨む力になりました。
戦後65年たった今でも、慰霊の念と先人への感謝の気持ちを込めて、花火大会は開催されています。2004年の新潟中越地震の時にはこの花火大会で多くの人々の心が癒され復興へ励む力となりました。今年はさらに東日本大震災でなくなった方々への慰霊の念と復興の願いが込められていました。
ところが1週間前に新潟を襲った大雨。花火会場は水に流され、皆が一度は今年の開催を諦めかけたそうです。それでも72時間寝ずの復旧作業で無事に花火大会が行われました。
長岡の花火大会は日本一と言われていますが、その規模の大きさ以上に、長岡の人たちが恒久平和を願うその気持ちにとても感動します。
平和を唱えるために戦争を非難している時に新たな戦いを生んでしまうそんな中、花火を皆で見ることで気持ちが明るくなりココロが温かくなります。空いっぱいに広がった花火の輝きは、まるで宇宙からの愛の光を受け取って
いるかのようで、戦争に反対する事だけが平和の祈りではなく、平和を祈る気持ちを、精一杯生きるという事の中で表現することが宇宙の愛を受け取ることになるのだと感じた時間でした。
私は縁に運ばれて、カラダとココロを癒すお料理と今日まで向き合ってきました。長岡の花火師の方が世界中の爆弾が花火に変わる日を願って花火をあげるように、私自身は一人でも多くの人が笑顔になれるお料理を作りたい。長岡の人たちが花火を平和のシンボルと思うように、私はお料理が人の心に届く素敵なツールだとそう思っています。そして日本中の女性が「お料理が楽しい」と思ってくれるよう願っています。9月は自分にできる何かを決断してみませんか。そのことが、今生きている私たちが出来ることで、過去と未来をつなぐ素敵な虹の橋になるように思います。
中 美恵
.。゚+..。゚+.☆ 今月のMie’s Recipe ☆.。゚+..。゚+
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中美恵
中美恵(なか みえ)氏 KII認定 マクロビクッキングスクール校長 東京南青山プライベートサロン Mie’s Room 主宰 1997年に、KII認定マクロビオティックカウンセラー・中広行氏と出会い、料理法や理論を学び始める。 2000年「おいしく、楽しく」をテーマにした「マクロビクッキングスクール」を大阪に開校し、全国に展開。現在は料理に留まらず、マクロビオティックに出会うことで多くの可能性を手に入れた自身の経験を活かし、「年を重ねるごとにキラメキを増す」「今の時代に望まれる素敵な女性」をテーマに、多彩な場面で活躍中。 中美恵公式サイト https://miesrecipe.jimdo.com/ >> |