11月23日は勤労感謝の日。伊勢神宮では新嘗祭が行われます。新嘗祭は今年の収穫を感謝し天皇陛下が天照大御神様と一緒にお米を食べるお祭りです。昔はこの日を境に新米を食していたと聞いた事があります。
春に種を蒔いて苗を作り田植えをする。一粒の玄米から約10本ぐらいの苗が育ち、秋には一つの稲に約500粒の実がなる。一粒から約5000粒のお米が採れる。稲を刈った後に残った稲の切り株を田んぼに戻し、次の春を待つ。そんな繰り返しを重ねて月日を重ねる。
その間にきっと色んな事を体感するのでしょう。ある年は夏が暑かったり雨が降らなかったり……。自然の環境によって実り方が違ってくる。今年は豊作だねという年、今年はもう少しだったねという年。自然界の影響で結果が変わる。自分たちの力だけではどうにもならない事が多いから自然に対して感謝したり祈る事を忘れない。お米を作りは自然界のリズムと共に出来上がって来る。
これって私達の毎日と同じかもとふとそう思ったりします。
夢は種をまく事からはじまり、毎日の積み重ねと人との出会いや、その時々の環境に影響をうける。時間を重ねた時に結果がわかり夢が叶っていく。
夢を叶える為にはまずは種をまかなきゃ。そして育てなきゃ。まずは自分の意志で何をしたいのかを決める事。そして毎日の出来事の中で重ねられる事を重ねて行く。
後は自然のリズムを意識して……委ねてみる。色んな事を体感しながら育ててみる。自分の意志だけでは育たない事ばかりで、だから出会う人やそのときの環境にあわせていくことを忘れずに感謝の心を育てていく。
たわわに実がなる時はきっと全てが整ったとき。自然のリズムと調和した時。夢は自分の意志で創造し自然リズムが創り上げて行く。そして毎日の積み重ねで育て叶って行くもの。だから毎日を精一杯いきていこう。未来を心配する事なく過去を否定する事なく今日を生きる。
そうやって今日を精一杯生きていることが既に夢を叶えていることに繋がっているのだな……とそんなことを思います。
マクロビオティックは「一番大きな命について考えてみる」。それは人がひとり生きて行くことのために使われて来た言葉だけど、人がより豊かに生きて行くために自然との調和をとる事の大切さや自然界という大きな生命について学ぶ事で、より私たちが健康に生きて行くことを教えてくれる術なんだと最近そんな風に思います。
自分をより豊かにするためにどう生きるといいのか、そして何を食べるといいのかを教えてくれているのがマクロビオティックです。
お米の一生が自然のリズムとリンクしていて、そしてそのお米を食するから自然のリズムをより体感出来るのでしょう。そして日本という国はそのことを何千年も毎年変わらず重ねて来た国なんだなと、毎年新嘗祭の頃にそんなことを想います。
今年1年の実りを感謝して来年を祈る。11月はそんなエネルギーに満ちた一ヶ月になのです。
毎日の生活の中に祈りと感謝をする術が、お料理なのです。そんなことを感じながら一度お料理をすると体感出来る事がかわってくるかもしれませんね。今月も素敵な毎日がかさなりますように。
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中 美恵
中美恵(なか みえ)氏 1997年に、マクロビオティックカウンセラー・中広行氏と出会い、料理法や理論を学び始める。2000年「おいしく、楽しく」をテーマにした「マクロビクッキングスクール」を大阪に開校し、全国に展開。現在は料理に留まらず、マクロビオティックに出会うことで多くの可能性を手に入れた自身の経験を活かし、「年を重ねるごとにキラメキを増す」「今の時代に望まれる素敵な女性」をテーマに、多彩な場面で活躍中。 |