10月になりました。秋が深まっていくのが楽しい季節です。10月は地球上のエネルギーが安定から引き締まる方向へと向かい、収穫や結果を出す準備に入る時です。今年の1年間の皆様の思いが実現した形として現れる時ですね。
そんな10月に食べて欲しいお野菜の一つがかぼちゃです。 どっしりとして重くって、でも温かみがあって女性なら皆大好き。半分に切ったら暖かみのあるオレンジ色でお料理に使うと甘くてホクホクで。かぼちゃを嫌う要素がないぐらいです。
かぼちゃの甘みはカラダに優しく働きかけ気持ちや血糖値の安定を作ってくれる優れものです。かぼちゃの本当の甘みを知らなかった時にはお砂糖やお醤油で味をつけて食べていて、かぼちゃの本当の良さを引き出せていなかったのだなと思います。かぼちゃを美味しく食べるコツはほんの少しの量のお水でゆっくりと、じっくりと火を入れてあげることです。ゆっくり、じっくりの火加減が美味しさを作る時間になります。そんな風に炊いたかぼちゃはビックリするほど甘くなりますよ。
そんな風にお料理をしたかぼちゃを食べていると不思議とお砂糖の甘さが必要でなくなってきます。自然の恵みを最大に引き出してあげるとカラダも気持ちも満足していきます。栄養素で見てもベーターカロチンやビタミンC、若返りのビタミンE、食物繊維にビタミンB1、と元気とキレイには欠かせない物がたっぷりと含まれています。
マクロビではかぼちゃのような野菜を球形野菜と呼び安定のエネルギーがあるとお勉強します。丸い形は引き締める力と緩める力の両方のバランスがちょうど良く出来る形で安定のエネルギーとして紹介されています。マクロビでは栄養素も大切に考えますが、それよりももっと大切にしているのがその食材が持っているエネルギーです。そう。私たちはその食べ物が持っているエネルギーにも影響を受けているのですよね。栄養学が発達したいまから考えると、すこし迷信的な感じに受け取る方もいらっしゃいますが、実は昔の人は食べ物を食べる時には栄養素よりもそのエネルギーを感じて食べていたのだと思いませんか？
先日あるお勉強会で、植物の力を感じてお料理などを通して人を癒す仕事をシャーマニズムというと習いました。お料理を作るという世界は食べる物を作ると考えるよりも、力＝エネルギーを感じてもらうという考え方がフィットします。食べ物の力をとりいれて生命力を高めたり、自分に足りない物を補っていくという感じです。
私たちが自然界の一部で全てが補い合って存在しているとしたら、やっぱり季節に出来る物を美味しく食べる事で自然界の摂理の中の歯車の一つとして存在する事が出来るのです。自然界の一部の体感を続けていくと、人はみんな愛そのものなんだという気持ちと結ばれていきます。そのことで自分のエゴイスティックな感情や考え方から解放されて心地のいい毎日が送れるようになるのだとそう思います。
何か特別な事をするのではなく、季節に美味しい物を食べる事がそしてその食材達が持っているエネルギーをとりいれる事が一番今の自分にとって、必要な事なんだと感じる事が出来たら生活そのものがとってもシンプルになります。
マクロビがお伝えしたい事は、無理をしない生き方。その人がその人らしくあるために、自然の摂理を理解してみるということなのです。
さ、かぼちゃがおいしい季節です。 やっぱり秋にはかぼちゃをいっぱい食べなきゃ。
安定の力をとりいれて、キレイになる。あなたらしさが輝きだしてきっとシンデレラになれるとそう思いますよ。
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中美恵
 中美恵(なかみえ)氏 KII認定 マクロビクッキングスクール校長 東京南青山プライベートサロン Mie’s Room 主宰 1997年に、KII認定マクロビオティックカウンセラー・中広行氏と出会い、料理法や理論を学び始める。 2000年「おいしく、楽しく」をテーマにした「マクロビクッキングスクール」を大阪に開校し、全国に展開。現在は料理に留まらず、マクロビオティックに出会うことで多くの可能性を手に入れた自身の経験を活かし、「年を重ねるごとにキラメキを増す」「今の時代に望まれる素敵な女性」をテーマに、多彩な場面で活躍中。 中美恵公式サイト https://miesrecipe.jimdo.com/ >> |
