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楽だから自然なお産~高齢出産編~

出産・子育て・介護家族と向き合ういろんなお話

一般社団法人
日本マクロヘルス協会
理事

望月 索 (もちづき さく)

人一倍不摂生な出版仕事人が37 歳、40 歳、44 歳で出産、育児の経験も積み、健やかな暮らしについて学び合う協会の設立メンバーに。
編集、ライター、一般社団法人日本マクロヘルス協会理事。編著に『子どもを守る自然な手当て』、訳書に『親子で楽しむ!おむつなし育児』、『小児科医が教える 親子にやさしい自然育児』。
http://macro-health.org

「みんなにやさしい」はどうしたら

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「お金の心配」を減らす

昨年12月に打ち出された出産費用の無償化について、議論が続いています。妊婦健診や出産費用は、自治体や保険の補助があっても、合計で数十万円、都内の産院には100万円かかるところもあります。「出産したい」という気持ちの前に、経済的な不安が立ちはだかることもあるので、無償化は大きな支えになりうる取り組みです。

妊娠中は体調が読めず、働ける期間が限られることもあります。私もそうでしたが、妊婦さんのなかには、休むと収入が途絶えてしまうという不安を抱えながら健診に通う人もいます。だからこそ、「費用がゼロ」という安心は気持ち的にも大きい。追加の検査に迷う場面でも、経済的理由で諦めずにすむのは、母子にとって良いことだと思います。

一方で、今の出産育児一時金が支給される制度が改悪され、不公平になるのではとの指摘もあります。とくに話題になっているのが、帝王切開の扱いです。帝王切開は医療行為に該当するので、高額療養費制度が使えるとはいえ3割負担が継続される見込みがあり、一時金がなくなれば、負担が増える可能性があります。これまでに書いたように、私はフリースタイルの自然分娩を望みます。でも、3人目の出産時は、年齢の影響もあり医療介入を拒めませんでした。年齢や医学的な理由で帝王切開を選ぶ人もいれば、一人目が帝王切開だから二人目も帝王切開とされ選べない人もいて、「好きでお腹を切るわけではないのに、罰のようにお金がかかるのなら第二子は産まない」という人もいます。無償化が「自然分娩を前提にした制度」になってしまうと、病気や合併症で帝王切開が必要な人ほど負担が増えるかもしれません。新しい制度を議論するうえで見過ごしてはいけない部分です。
一方、医療機関側からも、利用者増に対して産科医や助産師が不足する地域での受け入れ体制を不安視する声があり、複雑な課題について、議論を深める必要性が見えてきています。

どうしたら実現できる?

無償化を歓迎する人たちのなかには、「お金の有無で妊娠・出産を不安に感じてほしくない」というやさしさがあります。妊娠はだれにとっても特別な経験で、安心して迎えられる社会環境がほしい。「妊娠したらまず経済的な不安がよぎる」のではなく、「大丈夫、ちゃんと支えてくれる仕組みがある」と思えるほうが幸せです。

「出産費よりも、産後の生活費のほうがずっと大変」という声もあります。保育料や医療費については地域による不公平はすでに生まれています。産後の経済的負担のほうがはるかに大きく、「無償化だけでは根本的な解決にならない」との指摘もあります。

さらに、帝王切開の議論にも通じますが、「どこまでが無償なのか」「例外はどうなるのか」の線引き次第で、不公平感と分断が生まれます。せっかくの制度が、かえって複雑さや不安を増やしてしまっては、本末転倒です。

議論は始まったばかりです。完璧な制度はきっとありませんが、選択肢が増えることは家族にとって大きな安心になるはず。全体の方向性は打ち出されているのだから、帝王切開を含むすべての出産にフェアな形をつくること、産後のケアまで視野に入れた支援が拡充されるよう、今は見える議論を深めることが大事だと感じています。

一つずつ整えていけば、妊娠や出産が「心配より楽しみの方が大きい」未来に近づけるはずです。

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