
岸江 治次 マクロビオティックアドバイザー お客様コンサルティングセクション マクロビ業界に30年以上の達人

矢田 香織
プレマスタッフ
マクロビオティック勉強中。一児の母
矢田 最近マクロビオティックのことを勉強し始めて、たとえば肉は「陽性」、砂糖は「陰性」というのはなんとなくわかってきたんですが、そういうのを実際にうまく組み合わせてバランスの取れた料理をつくるのがどうも難しくて。なにかコツとかおすすめのメニューってありますか?
岸江 たとえば、北と南、磁石のN極とS極、寒い国と暑い国、男と女というように二極になっているものが多いよね。ざっくり言うと、陰なるものと陽なるもののバランスによって成り立っているものが多いということ。マクロビオティックや食養生の考えではこれに基づいて「陰陽のバランスを取ることで健康が保てる」といわれています。ただし、陰陽のバランスを取ろうというときに、だれにでも合うものってないんですよ。みんなそれぞれ体質が違うからね。
矢田 なるほど、陰性に傾きがちな人は陽性のものを多めにとることで中庸に近づけるし、逆もまたしかりってことですね。
岸江 そうそう。でも、陰性や陽性というのは、結局のところ「相対的」な話なんですよ。たとえば男性と女性でも、一般的には男性は陽性で女性は陰性といわれるけど、男性でも陰性寄りの人もいるし、女性でも陽性寄りの人もいるわけです。あとは、陽性でも強い陽性の人もいれば陰性に近い陽性の人もいるからね。
矢田 ああ~、たしかに。
岸江 だから、この食べ物は陽性だとか、陰性だとか、そんなに難しく考える必要はなくてね。今はインターネットも普及しているし、簡単にいろいろ調べられるけど、昔はそうじゃない。でも昔の人ってうまくバランスを取ってきたわけでしょ。
矢田 そうですよね。
岸江 現代では、暑い国にいたり、暑い季節がきたりすると体を冷やす陰性のものを取る、逆に寒い国にいたり、寒い季節がきたりすると体を温める陽性のものを取ることでバランスが保たれるというのがわかってきてるけど、昔の人はそんなこと考えずに、その土地や季節ごとによく採れるものを食べていれば健康でいられるというのを感覚的に知っていたんだね。
矢田 あっ身土不二!
岸江 正解! あと、たとえば陽性寄りの焼き魚を食べるときには陰性寄りの大根おろしを添えるとか、欧米でも陽性寄りのステーキを食べるときは陰性寄りのクレソンやジャガイモなどが添えられるでしょ。そういうのもうまくできてるんですよね。
矢田 なるほど。とくに和食だったら一汁三菜でなんとなくバランスがよくなってますもんね。
岸江 うん、それくらいで十分。まずは旬を意識することと、「冷えが気になる」「なんだかイライラする」などの体の声を聞くことが大事かな。あとは、食べたときにおいしいと感じたり、体の調子がいいなと感じたりしたら、それは自分に合ってるということだから、知識に縛られすぎず、体感を大切にメニューを変えていくといいね。ふだん玄米食にしていると少し陰陽バランスが崩れても戻しやすいよ。
矢田 そうか~。陰陽バランスの取れた料理って、つまりは今の自分に合っている料理ということなんですね。よくわかりました。自分や家族の体や心の状態をこれまで以上に意識して料理してみようと思います。