1月号・2月号の特集で登場していただいた青森の漢方専門医穴水玲逸先生は、麻茎抽出のCBDオイルを販売する株式会社ソフィックの代表でもいらっしゃいます。CBDオイルを販売するに至った経緯や、漢方専門医から見た麻の魅力について伺いました。

1952年生まれ。青森東方クリニック院長。漢方専門医。医学部在学中に東洋医学研究会で漢方に出会い健康を取り戻す。一級建築士免許、医師免許、一級電磁波測定士、日本バイ・ディジタルO-リングテスト協会認定医師。趣味は自然農法による家庭菜園と未来社会の政治経済

漢方専門医として約30年診療するなかで、患者さんから仕事で取り扱っている健康食品をオーリングで調べてほしいと頼まれるようになりました。
その結果、有効と判明したキトサンの販売サポートをしたのが健康食品販売に関わったきっかけです。
当時は電磁波の共鳴現象を利用した本式のオーリングテストで調べ、海洋性プランクトンの健康食品や、プレマさんの竹炭などを販売してきました。

CBDオイルは前代表から会社を引き継ぎ、商品を見直しました。
当時のCBDオイルにはフコイダンが入っていました。
糖鎖※の含有率が高いからです。
糖鎖には、さまざまな情報を細胞に取り入れる重要な役割がありますが、現代人には欠乏しているのです。
※各種の糖がグリコシド結合によってつながりあった一群の化合物。結合した糖の数が10個程度までのものをオリゴ糖とも呼ぶ。

そして、油と水分を混ぜる目的で乳化剤が入っていました。
乳化剤は、さまざまな悪影響があります。
人類を含むすべての動植物が本来の健康な姿でいるための必須条件である3つの菌「トリニティバクテリア」が存在することがわかっており、弊社のCBDオイルにもたくさん含まれていますが、そういった菌は乳化剤に弱いのです。
そのうえトリニティバクテリアを発見した生殖補助医療専門医によれば、乳化剤は不妊の原因でもあるとのこと。
そこで乳化剤不使用のCBDオイルを新しく作りました。
振って混ぜられるようボトルの上に空間のあるエアレス容器にしました。
その後、ローヤルゼリーも糖鎖が含有されていることを知り、効果が期待できるため、現在はローヤルゼリー入りのものを販売しています。

一般には栽培が禁止されているため、目にすることはない大麻草。漢方薬の麻ましにんがん子仁丸は、七味唐辛子にも入っている麻の種。つまり、ヘンプシード。便秘に効くのだそう

麻に着目しているのは、漢方薬として見たとき、麻は上薬だからです。
漢方の古典『神農本草経』によれば、薬草は上薬、中薬、下薬と分類されています。
上薬は普段から服用すると健康にいい薬。
中薬は病気のときに飲む薬。
下薬は頓服で毒草もここに分類されます。
そして、上薬として大麻草が記されているのです。
不老長寿にいい、長く飲むと健康を維持できると書かれており、麻の可能性に興味を持ちました。

弊社の商品は禁止成分THCを除いた麻のほぼ全成分に近く、ホールフードのようなもの原材料はすべて有機で、種子は低温圧搾しており非加熱です。
生のままなので天然有効成分をそのまま摂取できます。
食用はもちろん、外傷・火傷・腰痛にも効きます。
新商品のドレッシングは、家の畑で育てた新鮮な野菜を美味しく食べるために開発しました(笑)。
安心して食べられるドレッシングがほしかったのです。

穴水先生の畑。古来、日本人は生野菜を食べる習慣はない。穴水先生も以前はサラダは好きではなかったが、野菜を育てるようになってから、食べるようになったのだそう

麻は、日本とは縁の深い植物です。
縄文の縄模様は大麻の模様で、土器から大麻の種が見つかっています。
大東亜戦争後、占領軍の総司令部に禁止させられるまでは日本薬局方にも薬として掲載されており、その薬効が認められていました。
昨今、世界的に大麻の法律規制が緩和される方向にあります。
医療用から始まるものの、マリファナの自由化に行き着いてしまうと、多幸感により若者が無気力になりかねないと懸念しています。
今ある日本の法律の範囲内で困ることもありませんので、自由化の必要はないと考えています。

健康食品の製造販売をするのは、医者をしている理由と同じ。
人々に幸せになってほしいからです。
健康は幸せのベース。
大金持ちでも病気で苦しんでいればあまり幸せではないでしょうし、貧しくても健康なら幸せですよね。
いつか麻茎成分の軟膏を作りたいと思っています。
どこの家庭にも置いてあって、家族みんなが気軽に使えるようになったらうれしいです。