1年の中で一番活発に動きたくなり、そして解放的な気分になる季節が夏ですね。旅行に出かけたり、アウトドアで楽しむ気分が高まっていきます。皆様は夏を満喫されていますでしょうか？
私は先日海に出かけて来ました。半日ほど浜辺の海の家で波の音を聞き、風を感じ、太陽の光を楽しむそんな贅沢な時間を過ごしました。何もしないけど、豊かな時間。音楽なく携帯の電源もＯＦＦにし、ただただ規則的に心地よく耳に入ってくる波の音だけを楽しんでいると、普段どれだけ頭を使い、忙しくしていたのか、余分な情報を自分の中に取り入れているのか、また取り入れないと不安と感じているのかを体感しました。
何もしなくていい。何も取り入れなくても必要なものは入ってくる。そんな気づきをするだけでなく、その時間のあとのカラダの状態の心地の良さにビックリとしました。宇宙は必要なものは全て与えてくれていて、じっくりと体感をする時間をみつけると、それに気がつく事が出来るのですね。私は毎日自然のリズムを意識して過ごしていると思っていましたが、宇宙が私たちに送り続けてくれているものはもっと大きく、もっと素敵なものなんだと痛感しました。忙しい毎日や情報が多すぎる毎日はやっぱり宇宙を体感させないのですね。
だから、時にただただ自然を体感する勇気をもってみることをおすすめします。今の私たちにとっては、何もしないということほど勇気がいることはないですものね。でもそこで得る事が出来る事はきっとここから収穫の秋への流れにむけてとっても有意義なものに変化すると思います。
さてさて、とはいっても毎日の生活の中で特別な時間を作る事が難しい人へのご提案は、自然の恵みを使ってお料理を作ってみる事です。
自然の恵みで育った野菜達は宇宙のリズムを体感させてくれます。そう。
その時のお料理の方法は今までと違ったお料理方法です。
野菜の持っている栄養ではなくエネルギーを感じてみる。味をつけるのではなく野菜の美味しさを引出してあげる。出来るだけ調味料を使わずに素材を楽しむことがポイントになります。
例えばここからはもう秋の準備に入っていく時です。でもまだカラダはクールダウンさせたい…。マクロビのエネルギーのルールでいうと地球はそろそろ落ち着いてエネルギーを中に取り込もうとしているけど、カラダはまだ外にだしたいと思っていて少し調和がとりにくい時になります。夏バテと感じる現象はこのエネルギーの不調和からです。
夏野菜は熱を解放するのがとっても得意です。でもそのまま摂りいれると宇宙のエネルギーと調和がとれなくなってくる。だからじっくりソテーするという調理方法がいい感じを作る調理方法になって来ます。じっくり火を入れると、甘さが引きだされ、ほんの少しのお醤油をかけるだけでとっても美味しくなります。玄米ご飯を圧力鍋で炊いて食べると熱がこもるので、高キビやトウモロコシを加えてみる。トマトとレモンをあわせてマリネしたものを玄米ご飯にかけて食べてみる。そんな工夫で過ごしやすくなると思います。
栄養を取り入れようとして食べるのではなくエネルギー生命体を取り入れようと思って食べてみる。生命体を感じながらお料理してみる。そんな小さな積み重ねでも、あなたはきっと宇宙のリズムを体感して何も恐くなく、何も不安にならずに、あなた自身が一番やりたくて誰とも比べる事なくあなた自身の存在を認めてあげることができるようになると思います。そんなお料理が、私がお伝えしているお料理です。
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中 美恵
 中美恵(なかみえ)氏 1997年に、マクロビオティックカウンセラー・中広行氏と出会い、料理法や理論を学び始める。2000年「おいしく、楽しく」をテーマにした「マクロビクッキングスクール」を大阪に開校し、全国に展開。現在は料理に留まらず、マクロビオティックに出会うことで多くの可能性を手に入れた自身の経験を活かし、「年を重ねるごとにキラメキを増す」「今の時代に望まれる素敵な女性」をテーマに、多彩な場面で活躍中。 |
