『月のテンポで輝く自分へ』は今号休載いたします。
お待ちいただいていた読者の皆さま、申し訳ございません。
代わりに中川信緒の短期連載をお送りいたします。お楽しみいただけましたら幸いです。

ご存じのお客様もいらっしゃるかと思いますが、私には5人の子どもがいます。いちばん上は17歳、いちばん下が3歳と、とても幅が広いのです。下の子が成人する頃には私は60歳になっていますので、何事にも気合が必要です(笑)。
 我が子だからそう思うのかもしれませんが、5人ともとってもいい子で、大きな病気もせず、ぐれることもなく、健全に育っています。今回から数回に分けて、私が経験してきた「これは使えるぞ」というちょっとしたコツ、子育て術をお教えしたいと思います。

アトピーは気にしない
上の3人はしっかりアトピー性皮膚炎でした。子どもとは不思議なもので、「かわいそうだ、こんなにかきむしって大丈夫か、これは大変だ」と大人がうろたえていると、ちゃんと期待に応えてくれて、さらに酷くなったり、かわいそうすぎる状況になったりします。さぞ、中川のことだからいろいろなことをして治したのだろうと思われるかも知れませんが、私の答えは「出来るだけ少ないことをし、心配しない」というコツです。たとえ酷くてかきむしっていたとしても、幼少期のことはあまり覚えていないものですので、かきむしるに任せました。「症状即治療」という言葉通り、熱が出るのはウイルスや細菌をやっつけるため、かきむしりたくなるくらいかゆいのなら、かかせるに任せるというのも一考です。もし、医療関係の方が読んでおられたら「雑菌に感染したらどうするんだ」と怒られそうですが、私はこの方法で治しました。もちろん、3歳くらいまでは徹底的に毒を避けるために粗食を貫き、皮膚の手当は木酢液、バーユ、最近はナンナミストくらいです。いずれも優れた殺菌力と保湿力があり、毒を含んでいません。

それでいいんじゃない
 「早口の母親に、アトピーが酷い子が多い」というのは、故・小林正観先生の言葉です。私も店頭で接客していたときには「ほんとうにそうだな」と思う瞬間が何度もありました。早口にまくし立てていると、アトピーだけではなく、その他いろいろ子どもの問題が生じてきます。親は心配で何とかしたいと、心配や同情をいっきに言葉にし、もしくは子どもの問題を指摘します。しかし、親が心配または動揺している姿を子どもはよく理解しており、無意識に心配の通りになろうとするのです。私も基本的には早口にまくし立てるタイプですが、子どもとの受け答えは至ってシンプルで、何か言われたら、「それでいいんじゃない」「それ、いいやん」と答えます。常に大げさではなくシンプルに同意していると、なぜか子どもは自分で考えるようになり、「責任を全うしよう」とするので
す。何か言いたいときには、「それでいいと思うけど、こういうのもあるよ」という別の提案をさらっとします。褒めて育てる、しっかりしつけするは両極のやり方ですが、あまり親が「こうしたい」と必死になっていると、なぜかまた難しい状況が来るようです。昔は子だくさんで、あまり細かいことを言ってもいなかったのにちゃんと子どもは育ったのですから、自然体でいくのがいちばんいいのかもしれませんね。