あなたはなぜ太りやすいか知っていますか? いろいろな理由があり、一概にはいえないのですが、ひとつは、食物繊維が不足すると食べたもの、特に糖質と脂質がどんどん吸収されてしまい、気がつけば以前着られた服が着られなくなっているという事態に陥ります。たんに太るだけなら余力を蓄えているといえますが、ミネラルやビタミンの不足は忍耐も健康も不足させていくのです。
わかりやすい例をあげましょう。厳しい受験戦争を勝ち抜き、遠く京都の○○大学にめでたく進学した、のぶ君(仮称)。のぶ君は自然食品を愛好する家庭で育ちましたが、家にいるときは「あれは毒、これは毒、食べちゃダメ絶対!」と言われて成長してきました。のぶ君は同級生が食べているコンビニの弁当や菓子パン、カップラーメン、甘いジュースやアイスクリームを横目で見ながら、「一人暮らしになったら、精一杯バイトして、コンビニにある食べ物を全部食べてやる」という野心を燃やしていました。もちろん、偏差値高めの彼は親にはそんなバカなことは言いませんから、「うちののぶ君には、自然食品で作った手作り料理しか食べさせていませんのよ」とご両親は意気揚々、自慢の彼を京都に送り出しました。さて、のぶ君、うるさいし面倒くさい両親がいなくなった天国に暮らしていますので、鳥から始まる居酒屋で友達と会食し、Mから始まるバーガーを食べ、バイト先で余ったトランス油いっぱいの揚げ物をもらい、お昼ごはんは生協には親がいそうだからとコンビニで弁当やラーメンを買い、ゼロカロリー炭酸飲料と一緒に食べました。ご両親は毎日のように「自炊はちゃんとしている? この前送った玄米は無農薬よ、高いんだから圧力鍋で炊いて毎日食べなさい」と、ますますのぶ君の気持ちをイライラさせる電話をしますから、ますますそういったものは食べません。ぽっちゃりしてきたのぶ君は、バイト代をはたいてオーガニックのパンツではなくUから始まるワンサイズ大きい服を買い、2回生になるころ、うつになって学校に行けなくなりました。
さて、のぶ君をここまで追い込んだのは一体誰か?という推理小説はもうやめておきましょう。ひとついえることは、「ダメ絶対」というキーワードです。あれがダメ、これがダメとしたり顔で言われて幸福を感じられる人はほとんどいません。いるとしたら○○コンプレックス、でしょう。ゆえに、私は声を大にして言いたいのです。「あれはダメ、これはダメは、ダメだダメだ、絶対」と。すでにあなたも幸福でなくなったはずです。せっかくプレマの社長だけは私の言うことは正しいと言ってくれると思っていたでしょう? いいえ、それは無理です。原理主義は、他人も自分もいい気分にはしません。思った通りにならないときにイライラするのをストレスと呼びますが、ずっとストレスを抱え続けることになるからです。
……という妄想をしていたときに、閃いたのが『元気★青汁の素』です。この間の★が重要で、これは、キラキラを意味しています。『元気(怒)青汁の素』だと、味もまずそうですし、「ああまずい!」というキャッチコピーがぴったりで、冷凍庫から出してきて青臭いドロ汁を飲む習慣は、さほど長く続かないことになるから、キラキラさせました。要するに、私が伝えたいのは味がピカイチにおいしいこと、とりあえず食べる前に飲んでおけば、あとのことはどうにでもなるから、あんまり神経質にならないでね、ということ。メッセージと機能性を一貫させた商品名なのです。
自然食業界歴25年、おいしくて、機能性の高い青物素材はもう私の頭のデータベースに入っています。ジェラートに加えたら最高の味と機能を引き出すことを目的に開発したこのレシピは、オーガニック素材を組み合わせ、水溶性、不溶性の食物繊維のバランスを絶妙にしています。桑の葉、大麦若葉、明日葉、緑茶、バオバブ、アガベイヌリンが、のぶ君を太り過ぎず、根気よく、心も身体も元気になるように設計をしたので、安心して生きてください。どうにでもなるのが人生です。