「食なきところに生命現象なし」。この桜沢如一の言葉にヒントをもらい、玄米食の実践から、無双原理世界観を覗き込んだ私は、自身の半生を自然食品の普及とマクロビオティックの啓蒙につぎ込んできました。なにを食べれば病気になり、なにを食べれば健康になるかを研究してきた桜沢如一は、人はすべての生き物と同様、食物の一変形に過ぎないと結論づけるのです。春夏秋冬と季節の変化に富んだ日本では、自然が年間を通じて変化していく、その変化に合わせて季節のものを食べること。なるべく食材をそのまま、あるがまま調理して食べることが健康の秘訣であると、明治時代の陸軍軍医であった石塚左玄の食養法をベースにマクロビオティックを確立し、世界へと広めました。今の和食文化が世界に認められる原点を作ったともいえます。

また桜沢は発明家でもあり、食養で使われる鉄火みそや穀物コーヒー、玄米スープなど、おいしくかつ手当にもなるレシピを開発。食べ方においても七号食という穀物だけを摂る方法も見つけます。断食をするとあらゆる不調が身体から遠ざかります。しかし、食を断つことは、一歩間違うと命を絶つことになるので、気をつけないといけません。そこで、穀物だけを摂る七号食を考案し、安全に体調を整えることも指導しました。

本来、帝王学である陰陽を、庶民でも実践できるようにしたところが、マクロビオティックのインターナショナルな広がりと平和の礎となっています。プレマの米１００%のジェラートは、さながら七号食に匹敵。うららかな春の日にもし桜沢が、この米（穀物）由来のジェラートを食べたらなんと言うだろうか。命日のある4月になるといつも桜沢のことを思い出します。プレマ行脚にお越しになる方が増えていますが、ご希望あれば、近くにある桜沢の墓参りにもご案内いたします。

酵素によるファスティング

近年になって、ダイエット法ばやりになると、やたら酵素食品がもてはやされるようになりました。特に2000年ごろからのプチ断食ブームで一層酵素食品が注目されています。

はやりものの常で、広まれば薄まるのテーゼ通り、酵素とは名ばかりの砂糖水に味をつけたレベルのナンチャッテ酵素が百花繚乱。ちまたに氾濫するようになりました。そこで、ご提案するのはプレマの「元気酵素の素」、マクロビオティックの考え方で作られた唯一の酵素食品です。名前にあるように、文字通り身体の中の酵素の産生を助ける、「酵素の素」。化学的なものは一切入れずに、発酵の力により生み出された恩恵を受けることができます。老化とともに身体の中で産生される酵素の量は減少していきます。限られた酵素を無駄にせずに、自分自身の生理機能を正常に保ち続けたい方は、ぜひ、お試しください。毎日の食事に加えやすく、必要な栄養がしっかり補給できて、消化吸収もよく、なおかつ、おいしい。一般的な酵素製品は、野菜や穀物、果物を発酵させて、その上澄み液を果汁や水で薄めて作ります。酵素が薄まると劣化しやすくなるので、防腐剤などの添加物で保存性を高めざるをえません。ところが、「元気酵素の素」は、マクロビオティックの一物全体の考え方に基づき、素材をまるごと利用し、植物が持っている植物繊維もすべて含んだ、バランスの取れた食品になっているのです。80種類の多様な原料と、10年以上という熟成期間の長さが、疲れたときやストレスが多いときなどにとても有効です。