「え……。なんでそうなるの? 学校でおはなし聞いてる?おかあさんがさっき言ったこと、きいてた?」「なんで、もっと前からやらなかったの……」だんだんと、口調がきつくなってしまう長男の宿題見守り時間。先日は、時計の宿題を持ち帰り、よくわからないからということで一緒にしていたのですが、一度“わからない” と長男が思った瞬間からまわりの声がきこえなくなり、頭の中で「わからない・わからない・わからない……」がエンドレスで繰り返されてしまうようです。それも、余裕をもってはじめていればいいのですが、数日放置しており提出ギリギリになってからはじめるために、さらに本人は焦ってしまい、わたしのこどばの追いつめも加算されて落ち着いて考えることもできなくなってしまいました。
何度説明をしても、なかなか理解をしない長男にわたしはイライラしてしまい、それが沸点にさしかかろうとした、その時、「おかあさん、みずき(次男本人)はけいと(長男)くんのことがすきやから、そんないいかたしたら、みずきもかなしくなるねん」「けいとくんは、1、2、3、4、5、6、7の7さいやで。まだ7さいなんやから、とけいはむずかしいねん。おかあさんはおとなやからわかっても、まだこどもやねん。もっとやさしくおしえなあかんねん」と、次男がわたしに言ってきました。
“1、2、3、4、5、6、7の7歳” という言い方をされると、本当にうまれてからまだ7年しかたっていないかと思い、30 数年時計を見続けていたわたしとは、確かに違うと思い知らされました。時計なんて、ほっといてもわかるようになるのに、わたしももっと肩の力をぬいて一緒にすべきだったと、次男のことばに猛省をしました。1、2、3、4の4歳の次男の方が、よくわかっていることも多いものです。
その日、もうひとつやり残していた作文の宿題には“きょうは、とてもつらい日でした。しゅくだいがおわらなくて手がいたくなってつらかったです。ねむたいのにしゅくだいをしてつらかったです。でもぜんぶおわりませんでした。つぎはもっとはやくからやります” と書かれていました。
宿題を一緒にみてわからないことを教えるということが必要なのではなく、親として本当にしなければならなかったのは、長男が落ち着いて考えられる気持ち、環境をつくってやることなのだと思いました。そのためにも、わたしも穏やかでいられることを心がけてゆきます。
ハツキ的“らくなちゅらる”な生き方
常務取締役
室長/管理部長兼
【Vol.93】まだ7さいやねんで……
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