おなかの子にも頭寒足熱

暑いから涼しくしたいけれど冷やしてはいけない、妊婦に厳しい季節がやってきました。常温より冷たい食品を避けましょう、とよくいわれますよね。わたし自身、胃と子宮は近いから、冷たいものをとったら子宮にいる赤ちゃんが冷える、と注意されました。赤ちゃんは頭が下だから、胃から子宮に冷えが伝わると、おしりや足が冷えるのが気持ち悪くて逆子になる。おなかの赤ちゃんも頭寒足熱がいいに決まってるでしょ、という注意です。なるほど!　と思いました。

夏に逆子になる人が多いといわれるのも、だからかもしれません。実際わたしも、暑い季節に逆子になった記憶があります。

パターンは同じです。学習が足りませんね。安定期に入ったら日に2～3時間歩いてもいい、といった指針は、いまでもあるでしょうし、一般論として、歩いて安産を目指す人、太り過ぎを防ごうとする人、多いと思います。そして、安定期だったら、今のうちに!って旅行とかにも行きますよね。わたしの逆子はだいたいそういう、夏の動きすぎが災いしています。旅行中だと冷たいものをとる機会も増えるし、今は歩くことが安産活動なんだから!と動き回っているうちに、膀胱に妙な刺激を感じるんですよ。あ、これは、膀胱に足があたっているね?　当たるはずのない角度なのに……逆子になったかな?　と思うと、やはり逆子でした。疲れもあるでしょうし、食べる物の影響もあるでしょうし、妊娠中は、汗をかきやすいですから、腹帯がいつにもまして湿って、冷えたのもあるでしょう。

歩くときは腹帯を

暑くて薄着をしたくても、レッグウォーマー(足首ウォーマーでもいい)と腹巻きは必須!です。おなかの大きい人が歩きたいときは、市販の妊婦帯よりも、腹帯が安心だし快適です。見てくれとして多少おなかが厚くなるのは気にしない。同じ妊婦なら、おなかがきちんと大きいほうが、周囲にもわかりやすいですよね。

市販のマジックテープで締めるような妊婦帯も使ってみたけれど、さほど用をなさない印象です。骨盤ベルトは同じマジックテープでもしっかり巻けますが、快適さに欠けるんですよね。恥骨が痛いなどの理由で骨盤ベルトを早めに締めた人は、たいてい、そのベルトも痛いと言っていました。わたしの印象としても、さらしの腹帯のほうが安定感があって快適です(そして廉価です)。

病院のみにかかっている場合、腹帯の指導をされないことも多く、無防備な人もいらっしゃいます。ブラジャーは妊婦用に変えるのに(授乳用でもいいと思います)、もっと大きくなるおなかが腹巻きのみなんて、無防備だと思います。産後、腹直筋が戻らずおなかぽっこりなんて問題もあるようですよ。おっぱい垂れるのを気にする人は、腹筋も支えてあげるほうがよいのではと思いますね。

腹帯の巻き方は、助産師さんなどに教えてもらえます。コツがあるので、いちど聞いておいて、しっかりおさまる感じを味わってみるといいです。そういう機会には、姿勢についても、あわせて質問してくださいね。妊婦の立ち方、歩き方にもコツがあります。

夏はエネルギッシュな季節ですから、暑さに負けるばかりでなく、ぴっと腹帯を締めて、逆子にならない程度に、さっそうと動きましょうね!